26AM19|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
心臓について正しいのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
心臓の位置、構造、そして刺激伝導系と血管を問う問題です。
解説
大心臓静脈は冠状溝を走行するが正しく、正答です。
大心臓静脈は、心尖部の付近から前室間溝を上行し、冠状溝に達すると左回りに冠状溝を走行して、心臓の後面で冠状静脈洞となり、右心房に開口します。冠状静脈洞は、心筋を灌流した静脈血の大部分を集める太い静脈です。
心臓は後縦隔に位置するという記述は誤りです。縦隔は、上縦隔と下縦隔に分けられ、下縦隔はさらに前縦隔、中縦隔、後縦隔に分けられます。心臓は心膜に包まれて中縦隔に位置します。後縦隔にあるのは、食道、胸大動脈、奇静脈、胸管、迷走神経、交感神経幹です。
心外膜は漿膜の壁側板であるという記述も誤りです。心臓を包む心膜は、外側の線維性心膜と内側の漿膜性心膜からなり、漿膜性心膜はさらに壁側板と臓側板に分けられます。このうち、心臓の表面に密着している臓側板が心外膜です。壁側板は線維性心膜の内面を裏打ちしています。両者の間の空間が心膜腔で、少量の心膜液が入っており、心臓の拍動時の摩擦を減らします。ここに液体が急速にたまると、心臓が拡張できなくなる心タンポナーデという緊急の病態となります。
房室結節は心房を収縮させるという記述も誤りです。刺激伝導系は、洞房結節→房室結節→ヒス束(房室束)→左脚と右脚→プルキンエ線維という順に興奮を伝えます。洞房結節が心臓の歩調取り(ペースメーカー)として興奮を発し、心房を収縮させます。房室結節の役割は、心房から心室への興奮を遅らせて伝えることであり、これによって心房が収縮を終えてから心室が収縮するという時間差が生まれます。房室結節が心房を収縮させるのではありません。
選択肢の確認
1.心臓は後縦隔に位置する。
誤り。心臓は中縦隔に位置します。
2.心外膜は漿膜の壁側板である。
誤り。心外膜は漿膜性心膜の臓側板です。
3.房室結節は心房を収縮させる。
誤り。心房を収縮させるのは洞房結節です。房室結節は伝導を遅らせます。
4.大心臓静脈は冠状溝を走行する。
正しい。前室間溝から冠状溝へ回り、冠状静脈洞となります。
覚えるポイント
- 心臓=中縦隔。後縦隔には食道、胸大動脈、奇静脈、胸管。
- 心外膜=漿膜性心膜の臓側板。壁側板との間が心膜腔。急な貯留で心タンポナーデ。
- 刺激伝導系=洞房結節(ペースメーカー)→房室結節(伝導を遅らせる)→ヒス束→左脚と右脚→プルキンエ線維。
- 冠状静脈洞=心臓の静脈血を集めて右心房に開口する。