26AM20|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
静脈について正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
静脈の還流路を問う問題です。
解説
外陰部静脈は大腿静脈に注ぐが正しく、正答です。
外陰部静脈(外陰部静脈)は、外陰部からの血液を集め、大伏在静脈あるいは大腿静脈に注ぎます。大伏在静脈は、大腿の前内側を上行して伏在裂孔を通り、大腿静脈に合流します。この合流部の周囲には、外陰部静脈のほか、浅腹壁静脈、浅腸骨回旋静脈が集まります。なお、この部位は大伏在静脈の弁不全による下肢静脈瘤の起点となる重要な部位でもあります。
奇静脈は腋窩静脈に注ぐという記述は誤りです。奇静脈は、胸壁と腹壁後面からの血液を集めて胸椎の右側を上行し、上大静脈に注ぎます。左側には半奇静脈と副半奇静脈があり、これらは奇静脈に合流します。奇静脈系は、上大静脈と下大静脈をつなぐ側副血行路として機能し、これらが閉塞した際に重要な役割を果たします。
内胸静脈は上大静脈に注ぐという記述も誤りです。内胸静脈は、胸骨の外側で内胸動脈に伴行して上行し、腕頭静脈に注ぎます。左右の腕頭静脈が合流して上大静脈となるため、間接的には上大静脈へ向かいますが、直接注ぐのは腕頭静脈です。
橈側皮静脈は上腕静脈に注ぐという記述も誤りです。橈側皮静脈は、前腕と上腕の外側(橈側)を上行する皮静脈で、三角筋と大胸筋の間の溝(三角筋胸筋三角)を通って深部へ入り、腋窩静脈に注ぎます。一方、尺側皮静脈は上腕の内側を上行し、途中で深部に入って上腕静脈に合流し、腋窩静脈となります。両者を結ぶのが肘窩の肘正中皮静脈で、採血と静脈注射に最もよく用いられる血管です。
選択肢の確認
1.奇静脈は腋窩静脈に注ぐ。
誤り。上大静脈に注ぎます。
2.内胸静脈は上大静脈に注ぐ。
誤り。腕頭静脈に注ぎます。
3.外陰部静脈は大腿静脈に注ぐ。
正しい。大伏在静脈または大腿静脈に合流します。
4.橈側皮静脈は上腕静脈に注ぐ。
誤り。腋窩静脈に注ぎます。
覚えるポイント
- 外陰部静脈=大伏在静脈または大腿静脈へ。伏在裂孔の周囲に集まる。
- 奇静脈=上大静脈へ。上大静脈と下大静脈をつなぐ側副血行路。
- 橈側皮静脈(外側)=腋窩静脈へ。尺側皮静脈(内側)=上腕静脈へ。
- 肘正中皮静脈=採血と静脈注射に最もよく用いられる。