26AM2|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
公的医療保険の対象となるのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
公的医療保険の適用範囲を問う問題です。
解説
公的医療保険は、傷病の治療に対して給付されるものです。したがって、病気ではない状態に対する行為や、予防を目的とする行為は、原則として適用されません。
禁煙治療は、ニコチン依存症という「治療すべき状態」に対する医療として位置づけられ、一定の要件(ニコチン依存症のスクリーニングテストの結果、喫煙指数、直ちに禁煙する意思があること、文書による同意など)を満たす場合に保険が適用されます。したがってこれが正答です。禁煙治療では、ニコチン置換療法(貼付剤)や内服薬(バレニクリン)、そして医師による指導が組み合わされます。
インフルエンザの予防接種は、予防を目的とする行為であり、保険は適用されません。原則として自費(または公費助成)となります。ただし、予防接種は感染症対策として重要であり、高齢者のインフルエンザは予防接種法のB類疾病として定期接種の対象です。
正常分娩は、病気ではないため保険は適用されません。ただし、出産育児一時金が支給されるほか、帝王切開や異常分娩、妊娠高血圧症候群といった異常があった場合には保険が適用されます。
人間ドックも、健康な人が自らの状態を確認するためのものであり、治療ではないため保険は適用されません。健康診断や検診も同様です。ただし、健康診断で異常が見つかり、精密検査や治療に進んだ場合には保険が適用されます。
なお、はり・きゅうの施術は、医師の同意を得たうえで、神経痛、リウマチ、頸腕症候群、五十肩、腰痛症、頸椎捻挫後遺症などの慢性的な疼痛を主とする疾患について、**療養費(償還払い)**として扱われます。
選択肢の確認
1.インフルエンザの予防接種
誤り。予防を目的とする行為であり適用されません。
2.正常分娩
誤り。病気ではないため適用されません。異常があれば適用されます。
3.人間ドック
誤り。治療ではないため適用されません。
4.禁煙治療
正しい。ニコチン依存症の治療として、要件を満たせば適用されます。
覚えるポイント
- 公的医療保険は傷病の治療に対して給付される。予防と健康な状態への行為は対象外。
- 対象外=予防接種、正常分娩、健康診断と人間ドック、美容整形、差額ベッド代。
- 禁煙治療=ニコチン依存症の治療として、要件を満たせば保険適用。
- はり・きゅう=医師の同意を得て**療養費(償還払い)**として扱われる。