26AM24|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
腕神経叢の後神経束から分枝するのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
腕神経叢の構成と、各神経束から出る枝を問う問題です。
解説
腕神経叢は、C5からT1の前枝によって構成され、根、幹(上・中・下)、分束、そして**神経束(外側、後、内側)**を経て、終枝に至ります。
後神経束から出る主な枝は、腋窩神経と橈骨神経です。したがって腋窩神経が正答です。
腋窩神経(C5からC6)は、三角筋と小円筋を支配し、上外側上腕皮神経として肩の外側の皮膚知覚を担います。上腕骨外科頸の骨折や肩関節の脱臼によって損傷されやすく、麻痺すると肩関節の外転ができなくなり、三角筋が萎縮し、肩の外側の知覚が障害されます。
橈骨神経(C5からT1)は、上腕と前腕の伸筋群を支配し、麻痺すると下垂手を呈します。上腕骨骨幹部骨折で損傷されやすい神経です。
筋皮神経は、外側神経束(C5からC7)から出ます。烏口腕筋を貫き、上腕二頭筋と上腕筋を支配して、外側前腕皮神経となります。後神経束ではありません。なお、外側神経束からは正中神経の外側根も出ます。
長胸神経(C5からC7)は、神経束からではなく、腕神経叢の根(神経根)から直接分かれる枝です。前鋸筋を支配し、麻痺すると肩甲骨が浮き上がる翼状肩甲を呈します。同じく根から直接出るものに**肩甲背神経(菱形筋と肩甲挙筋)**があります。
内側上腕皮神経は、内側神経束(C8からT1)から出る枝で、上腕内側の皮膚知覚を担います。後神経束ではありません。内側神経束からは、ほかに尺骨神経、内側前腕皮神経、そして正中神経の内側根が出ます。
まとめると、外側神経束=筋皮神経と正中神経外側根、後神経束=腋窩神経と橈骨神経、内側神経束=尺骨神経、正中神経内側根、内側上腕皮神経、内側前腕皮神経となります。
選択肢の確認
1.腋窩神経
正しい。後神経束から出て、三角筋と小円筋を支配します。
2.筋皮神経
誤り。外側神経束から出ます。
3.長胸神経
誤り。神経根から直接分かれます。
4.内側上腕皮神経
誤り。内側神経束から出ます。
覚えるポイント
- 後神経束=腋窩神経と橈骨神経。外側神経束=筋皮神経。内側神経束=尺骨神経。
- 腋窩神経=三角筋と小円筋。上腕骨外科頸骨折と肩関節脱臼で損傷。外転障害。
- 根から直接=長胸神経(前鋸筋、翼状肩甲)、肩甲背神経(菱形筋、肩甲挙筋)。
- 腕神経叢=C5からT1。上位型麻痺(エルブ麻痺)と下位型麻痺(クルンプケ麻痺)。