26AM25|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
脳神経と機能の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
脳神経とその機能の対応を問う問題です。特に舌に関わる神経の使い分けが要点です。
解説
下顎神経-舌の痛覚が正しく、正答です。
舌に分布する神経は、部位と感覚の種類によって次のように分かれます。
舌の前3分の2=一般感覚(痛覚、触覚、温度覚)は舌神経(三叉神経第3枝、下顎神経の枝)、味覚は鼓索神経(顔面神経の枝)。
舌の後3分の1=一般感覚も味覚も舌咽神経。
舌根(喉頭蓋に近い部分)=迷走神経。
舌の運動=舌下神経(口蓋舌筋を除く)。
したがって、舌の痛覚(前3分の2の一般感覚)を担うのは下顎神経であり、この組合せが正しくなります。
動眼神経-角膜の痛覚の組合せは誤りです。角膜の知覚(痛覚)は、眼神経(三叉神経第1枝)が担います。動眼神経は、上直筋、下直筋、内側直筋、下斜筋、上眼瞼挙筋という眼球運動と眼瞼の運動、および副交感神経による瞳孔括約筋と毛様体筋の支配を担います。なお、角膜反射は、求心路が三叉神経第1枝、遠心路が顔面神経です。
顔面神経-顔面の触覚の組合せも誤りです。顔面の触覚(知覚)を担うのは三叉神経であり、顔面神経は表情筋の運動を担います。「三叉神経=顔の感覚、顔面神経=顔の動き」という区別が要点です。顔面神経はほかに、鼓索神経による舌前3分の2の味覚、涙腺、顎下腺、舌下腺の分泌(副交感)、そしてアブミ骨筋の支配を担います。
舌咽神経-舌の運動の組合せも誤りです。舌の運動を担うのは舌下神経です。舌咽神経は、舌の後3分の1の一般感覚と味覚、咽頭の知覚、茎突咽頭筋の運動、耳下腺の分泌(副交感)、そして頸動脈洞と頸動脈小体からの求心性入力を担います。なお、咽頭反射は、求心路が舌咽神経、遠心路が迷走神経です。
選択肢の確認
1.動眼神経-角膜の痛覚
誤り。角膜の知覚は眼神経(三叉神経第1枝)が担います。
2.下顎神経-舌の痛覚
正しい。舌前3分の2の一般感覚は舌神経(下顎神経)が担います。
3.顔面神経-顔面の触覚
誤り。顔面の触覚は三叉神経、顔面神経は表情筋の運動です。
4.舌咽神経-舌の運動
誤り。舌の運動は舌下神経が担います。
覚えるポイント
- 舌の前3分の2=一般感覚は舌神経(下顎神経)、味覚は鼓索神経(顔面神経)。
- 舌の後3分の1=一般感覚も味覚も舌咽神経。運動は舌下神経。
- 三叉神経=顔の感覚と咀嚼筋、顔面神経=表情筋、味覚、涙と唾液の分泌。
- 角膜反射=求心路は三叉神経第1枝、遠心路は顔面神経。咽頭反射=求心路は舌咽神経、遠心路は迷走神経。