26AM30|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
摂食を抑制するのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
摂食の調節に関わる物質を、促進と抑制に分けて問う問題です。
解説
摂食行動は、視床下部にある**摂食中枢(外側野)と満腹中枢(腹内側核)**によって調節されており、そこに末梢からのさまざまな物質が働きかけています。
レプチンは、脂肪細胞から分泌されるホルモンです。体内の脂肪量が増えるとレプチンの分泌が増え、視床下部に働いて摂食を抑制し、あわせてエネルギー消費を促進します。すなわち、体脂肪量を一定に保とうとする負のフィードバック機構の中心を担う物質です。したがって摂食を抑制するものとしてこれが正答です。なお、多くの肥満ではレプチン抵抗性(レプチンは十分あるのに効きにくい状態)が生じていることが知られています。
グレリンは、主に胃から分泌されるホルモンで、空腹時に増加し、視床下部に働いて摂食を促進します。成長ホルモンの分泌も促します。レプチンとちょうど逆の作用をもつため、対にして覚えると整理できます。
オレキシンは、視床下部で産生される神経ペプチドで、摂食を促進するとともに、覚醒を維持する働きをもちます。オレキシンを産生する神経細胞が失われると、日中に突然眠り込むナルコレプシーが生じます。摂食を抑制するものではありません。
ロイコトリエンは、細胞膜のアラキドン酸から生成される炎症性の脂質メディエーターです。気管支の収縮、血管透過性の亢進、白血球の遊走に関与し、気管支喘息の病態で重要な役割を果たします(ロイコトリエン受容体拮抗薬が治療に用いられます)。摂食の調節に関わる物質ではありません。
摂食に関わる主な物質を整理します。摂食を促進=グレリン、オレキシン、神経ペプチドY。摂食を抑制=レプチン、コレシストキニン、インスリン、GLP-1、セロトニン。
選択肢の確認
1.グレリン
誤り。胃から分泌され、摂食を促進します。
2.オレキシン
誤り。摂食の促進と覚醒の維持に働きます。
3.ロイコトリエン
誤り。炎症性の脂質メディエーターです。
4.レプチン
正しい。脂肪細胞から分泌され、摂食を抑制します。
覚えるポイント
- レプチン=脂肪細胞、摂食を抑制しエネルギー消費を促進。肥満ではレプチン抵抗性。
- グレリン=胃、空腹時に増加、摂食を促進。レプチンと対をなす。
- オレキシン=摂食の促進と覚醒の維持。欠乏でナルコレプシー。
- 摂食中枢=視床下部の外側野、満腹中枢=腹内側核。