26AM31|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
コレステロールについて正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
コレステロールの分類、所在、合成の場を問う問題です。
解説
コレステロールは細胞膜に含まれるが正しく、正答です。
コレステロールは、リン脂質とともに細胞膜の構成成分であり、膜の中に入り込むことで膜の流動性を適度に保ち、安定性を与える働きをしています。
また、コレステロールは次の重要な物質の材料でもあります。ステロイドホルモン(コルチゾール、アルドステロン、性ホルモン)、胆汁酸、そしてビタミンDです。すなわち、コレステロールは生体に不可欠な物質であり、「体に悪いもの」という単純な理解は誤りです。問題となるのは、血中のLDLコレステロールが過剰になって血管壁に沈着し、動脈硬化を進めることです。
単純脂質であるという記述は誤りです。脂質は、単純脂質(脂肪酸とアルコールのエステル。中性脂肪、ロウ)、複合脂質(リン脂質、糖脂質)、誘導脂質(単純脂質や複合脂質の加水分解で生じるもの。ステロイド(コレステロール)、脂肪酸、脂溶性ビタミン)に分類されます。コレステロールは**誘導脂質(ステロイド)**です。
膵臓で合成されるという記述も誤りです。コレステロールは主に肝臓で合成されます。体内のコレステロールのうち、およそ7から8割は体内で合成されたもので、食事から吸収されるのは残りの一部にすぎません。しかも、食事からの摂取が増えると肝での合成が抑えられるという調節が働きます。なお、この合成の律速酵素を阻害する薬がスタチンであり、脂質異常症の治療の中心となっています。
皮下脂肪の主成分であるという記述も誤りです。皮下脂肪と内臓脂肪の主成分は**中性脂肪(トリグリセリド)**です。中性脂肪は、グリセロールに3分子の脂肪酸が結合したもので、エネルギーの貯蔵、保温、そして臓器の保護という役割をもちます。
選択肢の確認
1.単純脂質である。
誤り。コレステロールは誘導脂質(ステロイド)です。
2.細胞膜に含まれる。
正しい。膜の流動性と安定性を保つ構成成分です。
3.膵臓で合成される。
誤り。主に肝臓で合成されます。
4.皮下脂肪の主成分である。
誤り。皮下脂肪の主成分は中性脂肪です。
覚えるポイント
- コレステロール=誘導脂質(ステロイド)。細胞膜の成分、ステロイドホルモン、胆汁酸、ビタミンDの材料。
- 主に肝臓で合成される。食事からの摂取が増えると合成は抑えられる。
- 中性脂肪(トリグリセリド)=単純脂質。皮下脂肪と内臓脂肪の主成分、エネルギーの貯蔵。
- 脂質異常症=LDLコレステロール高値、中性脂肪高値、HDLコレステロール低値。