26AM37|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
γ運動ニューロンについて正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
γ運動ニューロンと筋紡錘の関係を問う問題です。
解説
γ運動ニューロンは筋紡錘の感度を調節するが正しく、正答です。
筋紡錘は、筋の中にある伸張の受容器で、その中には錘内筋線維が入っています。錘内筋線維の**中央部(赤道部)**に感覚神経終末(Ia線維とII線維)が巻きついており、ここが引き伸ばされると興奮します。
γ運動ニューロンは、錘内筋線維の**両端(極部)**を支配しています。γ運動ニューロンが興奮すると錘内筋線維の両端が収縮し、中央部が引き伸ばされて感覚終末の感度が高まります。
この仕組みが重要になるのは、筋が短縮するときです。筋全体が縮むと、そのままでは筋紡錘がたるんで感度を失ってしまいます。そこでγ運動ニューロンが同時に働き(α-γ連関)、錘内筋線維の張力を保つことで、どの筋長でも筋紡錘が伸張を感知し続けられるようにしています。すなわち、γ運動ニューロンは筋紡錘の感度を調節しているのです。
軸索は後根を通るという記述は誤りです。γ運動ニューロンは運動性(遠心性)のニューロンであり、その軸索は脊髄の前根を通って筋へ向かいます。後根を通るのは、筋紡錘からのIa線維をはじめとする**感覚性(求心性)**の線維です(ベル・マジャンディの法則=前根は運動性、後根は感覚性)。
錘内筋線維の中央部分に終末するという記述も誤りです。中央部(赤道部)に終末するのは**感覚神経(Ia線維とII線維)であり、γ運動ニューロンは両端(極部)**に終末します。中央部には収縮要素が乏しく、両端に収縮要素が集まっているためです。
α運動ニューロンに比べ細胞体は大きいという記述も誤りです。γ運動ニューロンの細胞体と軸索は、α運動ニューロンより小さく細く、伝導速度も遅くなります。太くて速いαが筋全体を収縮させ、細くて遅いγが筋紡錘の感度を調節する、という役割分担です。
選択肢の確認
1.軸索は後根を通る。
誤り。運動性であり、前根を通ります。
2.筋紡錘の感度を調節する。
正しい。錘内筋線維の張力を保ち、感度を維持します。
3.錘内筋線維の中央部分に終末する。
誤り。両端(極部)に終末します。中央部は感覚神経です。
4.α運動ニューロンに比べ細胞体は大きい。
誤り。α運動ニューロンより小さく、軸索も細くなります。
覚えるポイント
- γ運動ニューロン=錘内筋線維の両端を支配し、筋紡錘の感度を調節する。
- α-γ連関=筋が短縮しても筋紡錘がたるまないよう同時に働く。
- 筋紡錘=筋の伸張を感知(Ia線維)。腱紡錘(ゴルジ腱器官)=筋の張力を感知(Ib線維)。
- ベル・マジャンディの法則=前根は運動性、後根は感覚性。