26AM42|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
急性炎症の局所で最初に起こるのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
急性炎症の局所反応の順序を問う問題です。
解説
急性炎症の局所では、次のような順序で反応が進みます。
1. 一過性の細動脈の収縮(ごく短時間)。
2. 細動脈の拡張による充血=血流が増加し、発赤と熱感が生じます。
3. 血管透過性の亢進による滲出=血漿成分が組織へ漏れ出し、腫脹が生じます。
4. 白血球(好中球)の遊走=血管壁への接着、遊出、そして起炎物質への遊走(走化性)が起こり、貪食が行われます。
5. 組織の修復=肉芽組織の形成を経て、必要に応じて**線維化(瘢痕)**に至ります。
したがって、選択肢の中で最初に起こるのは充血であり、これが正答です。
炎症の四主徴(ケルススの四徴)は、発赤、熱感、腫脹、疼痛であり、これに機能障害を加えて五主徴(ガレノス)とされます。発赤と熱感は充血によって、腫脹は滲出によって、疼痛は化学物質(ブラジキニン、プロスタグランジン)と腫脹による圧迫によって生じる、と対応させて理解します。
滲出は、充血に続いて起こる段階です。血管の透過性が高まることで、血漿蛋白質を含む液体が組織へ漏れ出します。順序としては充血の後です。
線維化は、炎症の最終段階にあたる修復の過程です。壊死した組織や滲出物が肉芽組織に置き換えられ、最終的に膠原線維に富む瘢痕となります。慢性炎症で目立つ変化であり、最初に起こるものではありません。
白血球遊走も、滲出に続く段階です。急性炎症では好中球が最初に集まり、細菌を貪食します。慢性炎症ではリンパ球、形質細胞、マクロファージが主体となります。
なお、急性炎症=好中球、滲出性、短期間、慢性炎症=リンパ球とマクロファージ、増殖性(線維化)、長期間という対比もあわせて押さえておきます。
選択肢の確認
1.滲出
誤り。充血に続いて起こります。
2.充血
正しい。細動脈の拡張により最初に起こる変化です。
3.線維化
誤り。修復の過程であり、最終段階です。
4.白血球遊走
誤り。滲出に続いて起こります。
覚えるポイント
- 急性炎症の順序=一過性の収縮→充血(発赤と熱感)→滲出(腫脹)→白血球遊走→修復と線維化。
- 炎症の四主徴=発赤、熱感、腫脹、疼痛。これに機能障害を加えて五主徴。
- 急性炎症=好中球、滲出性。慢性炎症=リンパ球、形質細胞、マクロファージ、線維化。
- 特殊な炎症=肉芽腫性炎(結核、サルコイドーシス、クローン病)。