26AM47|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
気管支喘息の聴診所見はどれか。
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正解: 3 または 4
正答
3、4
この問題のポイント
肺の副雑音の種類を区別する問題です。正答は二つあります。
解説
肺の副雑音は、次のように分類されます。
連続性副雑音(音が持続する。気道の狭窄によって生じる)
笛音(ウィーズ)=高音でヒューヒューという音。細い気道の狭窄による。
いびき音(ロンカイ)=低音でグーグーという音。太い気道の狭窄や分泌物による。
断続性副雑音(短くぶつぶつと途切れる)
捻髪音(ファインクラックル)=細かく高い音。吸気の終わりに聴かれる。間質性肺炎(肺線維症)。
水泡音(コースクラックル)=粗く低い音。気道の分泌物による。肺炎、気管支炎、肺水腫(心不全)。
気管支喘息の本態は、気道の炎症による可逆的な気道の狭窄です。したがって聴かれるのは連続性副雑音であり、笛音といびき音の両方が該当します。すなわち選択肢3と4が正答です。
喘息発作では、細い気道が狭窄するため主に笛音が聴かれますが、分泌物が増えて太い気道も狭くなるといびき音も加わります。いずれも呼気時に目立つのが特徴で(呼気性呼吸困難)、重症になると呼吸音そのものが減弱し、**音が聴こえなくなる(サイレントチェスト)**という、極めて危険な状態に至ります。喘鳴が消えたことを「良くなった」と誤解してはならない、という点が臨床上極めて重要です。
捻髪音は、間質性肺炎で背側下部に聴かれる、髪の毛をこすり合わせるような細かい音です。あわせてばち指、乾いた咳、労作時呼吸困難、**拘束性換気障害(肺活量の低下)**がみられます。気管支喘息の所見ではありません。
水泡音は、気道内の分泌物によって生じる粗い断続音で、肺炎、気管支炎、心不全による肺水腫でみられます。こちらも気管支喘息の典型的な所見ではありません。
選択肢の確認
1.捻髪音
誤り。間質性肺炎で聴かれる細かい断続性副雑音です。
2.水泡音
誤り。肺炎や肺水腫で聴かれる粗い断続性副雑音です。
3.笛音
正しい。細い気道の狭窄による高音の連続性副雑音です。
4.いびき音
正しい。太い気道の狭窄による低音の連続性副雑音です。
覚えるポイント
- 連続性副雑音(気道の狭窄)=笛音(高音、細い気道)といびき音(低音、太い気道)。気管支喘息。
- 断続性副雑音=捻髪音(細かい、間質性肺炎)と水泡音(粗い、肺炎と肺水腫)。
- 喘息=呼気性呼吸困難と喘鳴。重症ではサイレントチェスト(音が消える)で危険。
- 治療の中心は吸入ステロイド薬。発作時は短時間作用性β2刺激薬。