26AM49|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
腎機能の検査はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
血液検査項目が示す臓器を区別する問題です。
解説
クレアチニンは、筋肉のクレアチンリン酸が代謝されて生じる老廃物で、ほぼ糸球体濾過のみによって排泄されます。したがって、腎機能が低下すると血中に蓄積して上昇するため、腎機能の指標として最も広く用いられます。これが正答です。
ただし、クレアチニンは筋量の影響を受けるため、高齢者、女性、るいそうの人では、腎機能の低下があっても値が低めに出ることがあります。そこで、年齢と性別で補正した推算糸球体濾過量(eGFR)が広く用いられます。腎機能の指標としては、ほかに尿素窒素(BUN)、クレアチニンクリアランス、シスタチンCがあります。なお、BUNは腎機能のほか、脱水、消化管出血、高蛋白食によっても上昇するため、クレアチニンとの比を見ることが有用です。
**クレアチンキナーゼ(CK、CPK)**は、骨格筋と心筋、脳に多く含まれる酵素で、これらの細胞が壊れると血中に放出されます。心筋梗塞、筋ジストロフィー、多発性筋炎、横紋筋融解症、そして激しい運動の後に上昇します。腎機能の指標ではありません。
**アルカリホスファターゼ(ALP)**は、肝と胆道、骨に多く含まれる酵素です。**胆汁うっ滞(胆石、胆管癌)**と、骨の代謝が活発な状態(骨折の治癒期、骨転移、副甲状腺機能亢進症、成長期の小児)で上昇します。
γ-グルタミルトランスペプチダーゼ(γ-GTP)は、肝と胆道の酵素で、アルコールの摂取と胆汁うっ滞、薬剤性肝障害で鋭敏に上昇します。飲酒量の指標としてもよく用いられます。
主な検査項目と臓器の対応を整理します。肝細胞=AST(GOT)、ALT(GPT)。胆道=ALP、γ-GTP、ビリルビン。腎=クレアチニン、BUN、eGFR。膵=アミラーゼ、リパーゼ。心筋=CK-MB、トロポニン。筋=CK、アルドラーゼ。炎症=CRP、赤沈、白血球数。
選択肢の確認
1.クレアチニン
正しい。糸球体濾過によって排泄され、腎機能の指標となります。
2.クレアチンキナーゼ
誤り。骨格筋と心筋の障害で上昇します。
3.アルカリホスファターゼ
誤り。肝胆道と骨の疾患で上昇します。
4.γ-グルタミントランスペプチターゼ
誤り。肝胆道の障害とアルコールの摂取で上昇します。
覚えるポイント
- 腎=クレアチニン、BUN、eGFR。クレアチニンは筋量の影響を受けるためeGFRで補正する。
- 肝細胞=AST、ALT。胆道=ALP、γ-GTP、ビリルビン。
- 心筋=トロポニン、CK-MB。骨格筋=CK(横紋筋融解症、筋ジストロフィー)。
- 膵=アミラーゼ、リパーゼ。炎症=CRP、赤沈。