26AM50|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
チアノーゼについて正しいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
チアノーゼの定義と成立条件を問う問題です。
解説
チアノーゼは、血液中の還元ヘモグロビン(酸素と結合していないヘモグロビン)が増加することによって、皮膚と粘膜が青紫色になる状態です。目安として、毛細血管血中の還元ヘモグロビンが5グラム毎デシリットル以上になると出現するとされます。口唇、爪床、耳たぶ、指先で観察しやすくなります。
チアノーゼは次の二つに分けられます。
中枢性チアノーゼ=動脈血の酸素飽和度そのものが低下しているもの。呼吸不全(COPD、肺炎、肺水腫)、右左短絡のある先天性心疾患(ファロー四徴症)が原因です。口唇と口腔粘膜、舌にも現れ、温めても改善しません。
末梢性チアノーゼ=動脈血の酸素飽和度は正常だが、末梢の循環が悪く、組織で酸素が取り出されすぎるために還元ヘモグロビンが増えるもの。寒冷による血管収縮、心不全、ショック、末梢動脈疾患、レイノー現象が原因です。四肢末端に現れ、温めると改善します。
したがって「末梢循環不全で生じる」が正しく、正答です。
皮膚が白くなるという記述は誤りです。チアノーゼでは皮膚と粘膜が青紫色になります。皮膚が白くなる(蒼白)のは、貧血や**末梢血管の収縮(ショック、寒冷)**によるものです。
貧血で現れやすいという記述も誤りです。チアノーゼは還元ヘモグロビンの絶対量が5グラム毎デシリットル以上になることで生じるため、そもそもヘモグロビンの総量が少ない貧血では現れにくくなります。逆に、多血症ではヘモグロビンが多いため、わずかな酸素飽和度の低下でもチアノーゼが現れやすくなります。すなわち、チアノーゼの有無だけで酸素化の良し悪しを判断してはならない、ということです。
じんま疹のとき生じるという記述も誤りです。じんま疹は、ヒスタミンによる血管拡張と透過性亢進によって、紅斑と膨疹、かゆみを生じるものです。青紫色にはなりません。
選択肢の確認
1.皮膚が白くなる。
誤り。青紫色になります。白くなるのは貧血や血管収縮です。
2.末梢循環不全で生じる。
正しい。末梢性チアノーゼの機序です。
3.貧血で現れやすい。
誤り。ヘモグロビンが少ないため現れにくくなります。
4.じんま疹のとき生じる。
誤り。じんま疹は紅斑と膨疹、かゆみを生じます。
覚えるポイント
- チアノーゼ=還元ヘモグロビンが5グラム毎デシリットル以上で出現。青紫色。
- 中枢性=動脈血の酸素飽和度が低下(呼吸不全、右左短絡)。口唇と口腔粘膜にも現れる。
- 末梢性=循環不全(寒冷、心不全、ショック)。四肢末端、温めると改善。
- 貧血では現れにくく、多血症では現れやすい。有無だけで酸素化を判断しない。