26AM51|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
髄膜刺激症状はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
髄膜刺激症状を、他の徴候と区別する問題です。
解説
髄膜刺激症状は、髄膜が炎症や出血によって刺激されることで生じる症状群で、項部硬直、ケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候、そして頭痛、嘔吐、羞明が含まれます。
ケルニッヒ徴候は、背臥位で股関節と膝関節をそれぞれ90度に屈曲させた状態から、膝を伸ばそうとすると、抵抗があり、痛みのために135度以上伸展できないという所見です。したがって髄膜刺激症状として正答です。
これらの所見がみられる代表的な疾患は、髄膜炎とくも膜下出血です。特に、**突然の激しい頭痛(バットで殴られたような、これまでに経験したことのない痛み)**に嘔吐を伴う場合は、くも膜下出血を強く疑い、直ちに救急要請する必要があります。施術中にこうした訴えがあれば、施術を中止して速やかに医療機関へつなぐ判断が求められます。
ロンベルグ徴候は、両足をそろえて立たせ、閉眼すると著しくふらつくという所見で、深部感覚(脊髄後索)の障害を示します。脊髄癆、亜急性連合性脊髄変性症(ビタミンB12欠乏)、末梢神経障害でみられます。なお、小脳の障害では開眼時からふらつきます。髄膜刺激症状ではありません。
ブルンベルグ徴候(反跳痛)は、腹部を圧迫した手を急に離したときに痛みが強まるという所見で、腹膜刺激症状を示します。急性虫垂炎、消化管穿孔、腹膜炎といった急性腹症を示唆する重要な所見であり、こちらも緊急に医療機関へ紹介すべきものです。名称が「ブルジンスキー」と紛らわしいため、注意が必要です。
**ガワーズ徴候(登攀性起立)**は、床から立ち上がる際に、自分の膝や大腿に手をついてよじ登るようにして立つという所見で、近位筋の筋力低下を示します。デュシェンヌ型筋ジストロフィーの特徴的な所見です。髄膜刺激症状ではありません。
選択肢の確認
1.ケルニッヒ徴候
正しい。膝を伸展できない髄膜刺激症状です。
2.ロンベルグ徴候
誤り。深部感覚の障害を示します。
3.ブルンベルグ徴候
誤り。腹膜刺激症状(反跳痛)です。
4.ガワーズ徴候
誤り。近位筋の筋力低下(筋ジストロフィー)を示します。
覚えるポイント
- 髄膜刺激症状=項部硬直、ケルニッヒ徴候、ブルジンスキー徴候、頭痛、嘔吐、羞明。
- 原因=髄膜炎、くも膜下出血。突然の激しい頭痛は直ちに救急要請。
- ブルンベルグ徴候(反跳痛)=腹膜刺激症状。急性虫垂炎、消化管穿孔。名称が紛らわしい。
- ロンベルグ徴候=深部感覚障害。ガワーズ徴候=近位筋の筋力低下。