26AM55|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
骨腫瘍で予後が悪いのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
骨腫瘍の良性と悪性を区別する問題です。
解説
軟骨肉腫は、軟骨組織から生じる悪性の骨腫瘍です。したがって予後が悪いものとしてこれが正答です。
軟骨肉腫は、中高年に多く、骨盤、大腿骨近位部、肩甲骨、上腕骨近位部といった体幹に近い部位に好発します。放射線療法と化学療法が効きにくいため、治療は**広範切除(外科的切除)**が中心となり、切除の範囲が不十分であれば再発しやすくなります。悪性度(グレード)によって予後が大きく異なります。
原発性の悪性骨腫瘍としては、ほかに骨肉腫(10歳代に多く、**膝関節の周囲(大腿骨遠位、脛骨近位)**に好発。血清ALPが上昇し、肺転移をきたしやすい。化学療法の進歩で予後が改善)と、ユーイング肉腫(小児と若年者、骨幹部、発熱を伴うことがある)があります。なお、骨に生じる悪性腫瘍としては、転移性骨腫瘍(乳癌、肺癌、前立腺癌、腎癌、甲状腺癌からの転移)のほうがはるかに多く、高齢者の骨の痛みでは常に念頭に置くべきものです。
内軟骨腫は、骨の内部に生じる良性の軟骨性腫瘍です。手の指の骨(基節骨、中節骨)に好発し、多くは無症状で、病的骨折をきっかけに発見されることがあります。
**外骨腫(骨軟骨腫)**は、最も頻度の高い良性骨腫瘍で、骨の表面に軟骨帽をかぶった骨性の突起として発育します。長管骨の骨幹端に好発し、成長期に大きくなり骨の成長とともに停止します。
**類骨腫(骨様骨腫)**は、良性の骨形成性腫瘍です。若年者に多く、夜間に強まる痛みと、アスピリンなどの非ステロイド性抗炎症薬がよく効くという特徴的な症状を示します。
骨の痛みにおいて、夜間痛、安静時痛、進行する痛み、体重減少、悪性腫瘍の既往があれば、腫瘍の可能性を考えて画像検査を含む医療機関での評価を勧めることが重要です。
選択肢の確認
1.軟骨肉腫
正しい。軟骨から生じる悪性腫瘍で、放射線と化学療法が効きにくい腫瘍です。
2.内軟骨腫
誤り。良性の軟骨性腫瘍で、手の指に好発します。
3.外骨腫
誤り。最も頻度の高い良性骨腫瘍です。
4.類骨腫
誤り。良性で、夜間痛とNSAIDsの著効が特徴です。
覚えるポイント
- 悪性骨腫瘍=骨肉腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫。最も多いのは転移性骨腫瘍。
- 骨肉腫=10歳代、膝関節の周囲、ALPの上昇、肺転移。
- 良性=骨軟骨腫(外骨腫)、内軟骨腫、類骨腫、骨巨細胞腫。
- 夜間痛、安静時痛、進行する痛み、体重減少は腫瘍を疑い医療機関へ紹介する。