26AM56第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第26回午前(科目未分類)

変形性股関節症の原因とならないのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

続発性(二次性)変形性股関節症の原因となる疾患を区別する問題です。

解説

変形性股関節症は、明らかな基礎疾患のない一次性と、先行する疾患や外傷によって関節の形態が変化して生じる二次性に分けられます。日本では二次性が大部分(およそ8割)を占め、その最大の原因は発育性股関節形成不全(先天性股関節脱臼)と臼蓋形成不全です。

単純性股関節炎は、幼児から学童期(3から10歳ごろ)の男児に多くみられる、一過性の股関節の炎症です。かぜなどの感染の後に、股関節痛と跛行、股関節の可動域制限が生じますが、安静によって1から2週間で自然に軽快し、後遺症を残しません。したがって変形性股関節症の原因とはならず、これが正答です。ただし、化膿性股関節炎(発熱、強い炎症反応、緊急のドレナージが必要)やペルテス病との鑑別が重要であり、症状が長引く場合は再評価が必要です。

ペルテス病は、5から10歳ごろの男児に多い、大腿骨頭の阻血性壊死です。壊死した骨頭が修復される過程で扁平に変形すると、成人期に変形性股関節症へ進行します。したがって原因となります。跛行と股関節痛(膝の痛みとして訴えることもある)、可動域制限で発症し、治療は免荷と装具、必要に応じて手術です。

外傷性股関節脱臼も、関節軟骨の損傷、大腿骨頭の阻血性壊死、臼蓋の骨折を残すことがあり、後に変形性股関節症へ進行します。したがって原因となります。交通事故のダッシュボード損傷で生じる後方脱臼が多く、坐骨神経麻痺を合併することがあります。

大腿骨頭すべり症は、**思春期(10から15歳ごろ)**の肥満傾向の男児に多い疾患で、成長軟骨板の部分で骨頭が後下方へずれるものです。ずれたまま治癒すると関節の適合性が損なわれ、変形性股関節症へ進行します。ドレーマン徴候(股関節を屈曲させると自然に外転・外旋する)が特徴です。

選択肢の確認

1.ペルテス病
誤り。骨頭の変形を残し、変形性股関節症の原因となります。

2.単純性股関節炎
正しい(原因とならない)。一過性で後遺症を残しません。

3.外傷性股関節脱臼
誤り。骨頭壊死や関節面の損傷を残し、原因となります。

4.大腿骨頭すべり症
誤り。関節の適合性が損なわれ、原因となります。

覚えるポイント

  • 日本の変形性股関節症は二次性が大部分。最大の原因は臼蓋形成不全と発育性股関節形成不全
  • 単純性股関節炎=幼児から学童、一過性、後遺症を残さない。化膿性股関節炎との鑑別が重要。
  • ペルテス病=5から10歳の男児、骨頭の阻血性壊死大腿骨頭すべり症=思春期の肥満傾向の男児。
  • 症状=股関節痛(鼠径部)、跛行、可動域制限(特に内旋と外転)、トレンデレンブルグ徴候
26AM5526AM57
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