26AM57第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第26回午前(科目未分類)

下腿の区画と筋の組合せで正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

**下腿の筋区画(コンパートメント)**と、そこに属する筋を対応させる問題です。

解説

下腿は、骨と骨間膜、そして筋膜によって、次の四つの区画に分けられます。

前区画前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋、第三腓骨筋。支配神経は深腓骨神経。動脈は前脛骨動脈。作用は足関節の背屈と趾の伸展。
外側区画長腓骨筋、短腓骨筋。支配神経は浅腓骨神経。作用は足の外反。
浅後区画腓腹筋、ヒラメ筋(下腿三頭筋)、足底筋。支配神経は脛骨神経。作用は足関節の底屈。
深後区画後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋、膝窩筋。支配神経は脛骨神経。作用は足の内反と趾の屈曲。

これに照らすと、浅後区画-ヒラメ筋が正しく、正答です。ヒラメ筋は腓腹筋とともに下腿三頭筋を構成し、アキレス腱となって踵骨隆起に停止します。ヒラメ筋は膝関節をまたがない単関節筋であり、腓腹筋(二関節筋)との違いとしてあわせて押さえます。また、ヒラメ筋は静脈還流を助ける「筋ポンプ(第二の心臓)」として重要で、その中の静脈叢(ヒラメ筋静脈)は深部静脈血栓症の好発部位でもあります。

前区画-長趾屈筋の組合せは誤りです。長趾屈筋深後区画の筋です。前区画にあるのは長趾筋であり、「屈」と「伸」を混同しないことが要点です。

外側区画-後脛骨筋の組合せも誤りです。後脛骨筋深後区画の筋です。外側区画にあるのは長腓骨筋と短腓骨筋です。

深後区画-長腓骨筋の組合せも誤りです。長腓骨筋外側区画の筋です。

なお、この区画の知識はコンパートメント症候群の理解に直結します。骨折、打撲、締めつけによって区画内の圧が上昇すると、血流と神経が障害され、強い痛み(他動的な伸展で増強)、腫脹、知覚障害、麻痺が生じます。脈が触れていても発症していることがあり、放置すると筋壊死とフォルクマン拘縮に至るため、緊急の減張切開が必要な病態です。施術中にこうした所見があれば、直ちに医療機関へ紹介します。

選択肢の確認

1.前区画-長指屈筋
誤り。長趾屈筋は深後区画です。前区画は長趾伸筋です。

2.外側区画-後脛骨筋
誤り。後脛骨筋は深後区画です。

3.深後区画-長腓骨筋
誤り。長腓骨筋は外側区画です。

4.浅後区画-ヒラメ筋
正しい。腓腹筋とともに下腿三頭筋を構成します。

覚えるポイント

  • 前区画=前脛骨筋、長趾伸筋、長母趾伸筋。深腓骨神経。背屈。
  • 外側区画長腓骨筋、短腓骨筋浅腓骨神経。外反。
  • 浅後区画腓腹筋、ヒラメ筋深後区画後脛骨筋、長趾屈筋、長母趾屈筋。いずれも脛骨神経。
  • コンパートメント症候群=強い痛み、腫脹、知覚障害。緊急の減張切開。脈が触れても否定できない。
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