26AM58第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第26回午前(科目未分類)

頸椎症性神経根症でみられるのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

頸椎症性神経根症と頸椎症性脊髄症を区別する問題です。

解説

頸椎症性神経根症は、椎間孔の狭窄によって神経根(末梢神経の起始部)が圧迫されるものです。神経根は下位運動ニューロンにあたるため、その障害では次の所見が生じます。

障害された神経根の支配する筋の筋力低下(C8やT1が侵されれば握力の低下)、その神経根の腱反射の減弱または消失、そしてデルマトームに一致した一側性の痛みとしびれです。首を後屈させて患側へ傾けると症状が誘発されるスパーリングテストと、ジャクソンテストが陽性となります。

したがって「握力低下」が正しく、正答です。

これに対し、頸椎症性脊髄症は、脊柱管の狭窄によって脊髄そのものが圧迫されるものです。脊髄は**上位運動ニューロン(錐体路)**を含むため、次の所見が生じます。

腱反射の亢進(圧迫部位より下位)、病的反射の出現(ホフマン反射、トレムナー反射、バビンスキー徴候)、痙性歩行手指の巧緻運動障害(ボタンがかけにくい、箸が使いにくい、字が書きにくい)、両側性の症状、そして**膀胱直腸障害(尿閉、頻尿、失禁)**です。

したがって、腱反射亢進尿閉病的反射は、いずれも脊髄症の所見であり、神経根症のものではありません。

この「神経根症=下位運動ニューロン障害=反射は減弱」「脊髄症=上位運動ニューロン障害=反射は亢進、病的反射が出現」という対比が、この分野で最も重要な整理です。

なお、脊髄症で膀胱直腸障害や急速に進行する麻痺がみられる場合は、緊急性が高く、直ちに医療機関へ紹介する必要があります。施術に際しては、頸椎の過度な後屈と回旋、強い牽引を避け、症状の増悪がないか確認しながら行います。

選択肢の確認

1.握力低下
正しい。神経根の支配筋の筋力低下として生じます。

2.腱反射亢進
誤り。脊髄症(上位運動ニューロン障害)の所見です。

3.尿閉
誤り。脊髄症による膀胱直腸障害の所見です。

4.病的反射
誤り。脊髄症(錐体路障害)の所見です。

覚えるポイント

  • 神経根症=一側性、デルマトームに一致した痛みとしびれ、筋力低下腱反射の減弱
  • 脊髄症=両側性、腱反射の亢進病的反射手指の巧緻運動障害、痙性歩行、膀胱直腸障害
  • 誘発テスト=スパーリングテスト、ジャクソンテスト(いずれも神経根症)。
  • 膀胱直腸障害と急速に進行する麻痺は緊急。直ちに医療機関へ紹介する。
26AM5726AM59
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