26AM59第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第26回午前(科目未分類)

骨密度が保たれていても骨折を起こしやすいのはどれか。

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正解: 1

正答

1

この問題のポイント

骨密度と骨折の危険の関係を問う問題です。

解説

骨の強さ(骨強度)は、**骨密度(およそ7割)骨質(およそ3割)**によって決まります。すなわち、骨密度が保たれていても、骨質が劣化していれば骨は脆く、骨折しやすくなります

糖尿病では、まさにこの現象が起こります。慢性の高血糖によって、骨の中のコラーゲンに終末糖化産物(AGEs)が蓄積し、コラーゲン線維の架橋が異常になります。その結果、骨のしなやかさが失われて骨質が劣化し、骨密度が正常あるいはむしろ高くても骨折の危険が高まることが知られています。したがってこれが正答です。

さらに糖尿病では、次の要因も骨折の危険を高めます。低血糖と起立性低血圧、末梢神経障害、網膜症による視力低下転倒の危険を高めること、そして骨折後の治癒が遅れ、感染しやすいことです。したがって、糖尿病患者では骨密度の値だけで安心せず、転倒の予防を含めた総合的な対応が必要です。

高血圧症は、動脈硬化を進めて脳血管障害と心疾患の危険を高めますが、骨質を直接劣化させるものではありません(ただし、降圧薬による起立性低血圧が転倒につながることはあります)。

脂質異常症も、動脈硬化の危険因子ですが、骨質を劣化させて骨折の危険を高める代表的な疾患としては挙げられません。

高尿酸血症も、痛風発作、尿路結石、腎障害をきたしますが、骨密度が保たれた状態で骨折しやすくなるという関係は知られていません。

なお、骨質を劣化させる他の要因としては、慢性腎臓病ステロイド薬の長期使用(ステロイド性骨粗鬆症では骨密度の低下以上に骨折が増えます)、喫煙過度の飲酒、そしてホモシステインの上昇(ビタミンB群と葉酸の不足)が挙げられます。

選択肢の確認

1.糖尿病
正しい。AGEsの蓄積により骨質が劣化し、骨折の危険が高まります。

2.高血圧症
誤り。骨質を直接劣化させるものではありません。

3.脂質異常症
誤り。動脈硬化の危険因子ですが、骨質との関係は代表的ではありません。

4.高尿酸血症
誤り。痛風と腎障害をきたしますが、骨質との関係は知られていません。

覚えるポイント

  • 骨強度=骨密度(約7割)+骨質(約3割)。骨密度が正常でも骨質が悪ければ折れやすい。
  • 糖尿病AGEsの蓄積による骨質の劣化。あわせて転倒しやすい(低血糖、神経障害、網膜症)。
  • 骨質を悪くする他の要因=慢性腎臓病、ステロイド薬の長期使用、喫煙、過度の飲酒
  • 骨粗鬆症の好発骨折=脊椎圧迫骨折、大腿骨近位部骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨近位端骨折
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