26AM60第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第26回午前(科目未分類)

スポーツ中に肉ばなれを起こしやすいのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

**肉ばなれ(筋損傷)**の好発筋を問う問題です。

解説

肉ばなれは、筋が**急激に強く伸ばされながら収縮する(遠心性収縮)**際に、筋線維や筋膜が部分的に断裂するものです。

好発するのは、次の条件を満たす筋です。二関節筋であること(二つの関節をまたぐため、伸張の負荷が大きくなる)、速筋線維の割合が高いこと、そして強い遠心性収縮を強いられることです。

腓腹筋は、大腿骨の内側顆と外側顆から起こり、ヒラメ筋とともにアキレス腱となって踵骨隆起に停止する二関節筋(膝関節と足関節をまたぐ)です。膝を伸ばした状態で足関節を急に背屈させる動作(ダッシュ、ジャンプ、切り返し、テニスの踏み込み)で強く伸張され、内側頭を中心に肉ばなれを起こしやすくなります。中年以降のスポーツ愛好者に多いことから、テニスレッグとも呼ばれます。したがってこれが正答です。

肉ばなれの好発筋を整理すると、ハムストリング(大腿二頭筋長頭、半腱様筋、半膜様筋)が最も多く、次いで大腿四頭筋(特に大腿直筋)腓腹筋(内側頭)、内転筋群です。いずれも二関節筋である点が共通しています。

急性期の対応は**RICE(安静、冷却、圧迫、挙上)**が基本で、痛みが強い場合や陥凹を触れる場合、歩行が困難な場合は医療機関での評価が必要です。なお、アキレス腱断裂との鑑別が重要であり、トンプソンテスト(ふくらはぎを握って底屈が起こるか)で確認します。

大殿筋は、股関節のみをまたぐ単関節筋であり、肉ばなれの好発筋ではありません。

大腰筋は、腰椎から小転子へ向かう深部の筋で、股関節の屈曲に働きます。深層にあり、肉ばなれの代表的な部位ではありません。

前脛骨筋は、足関節の背屈に働く単関節筋です。過用によってシンスプリント前区画のコンパートメント症候群を生じることはありますが、肉ばなれの好発筋ではありません。

選択肢の確認

1.大殿筋
誤り。股関節のみをまたぐ単関節筋です。

2.大腰筋
誤り。深部にある股関節の屈筋です。

3.前脛骨筋
誤り。足関節の背屈に働く単関節筋です。

4.腓腹筋
正しい。二関節筋であり、テニスレッグとして好発します。

覚えるポイント

  • 肉ばなれ=遠心性収縮による筋の部分断裂。二関節筋に好発する。
  • 好発筋=ハムストリング(最多)、大腿直筋、腓腹筋内側頭(テニスレッグ)、内転筋。
  • 急性期=RICE(安静、冷却、圧迫、挙上)
  • アキレス腱断裂との鑑別=トンプソンテスト(ふくらはぎを握って底屈しない)。
26AM5926AM61
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