26AM6|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
平成25年の国民生活基礎調査において、高齢者が要介護となる原因として最も頻度が高いのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
要介護となる原因の順位を問う問題です。
解説
平成25年の国民生活基礎調査において、介護が必要となった主な原因として最も頻度が高かったのは**脳血管疾患(脳卒中)**です。したがってこれが正答です。
脳血管疾患は、片麻痺、失語、高次脳機能障害、嚥下障害といった重い後遺症を残すことが多く、要介護度も高くなりやすいのが特徴です。予防としては、高血圧、糖尿病、脂質異常症、心房細動、喫煙といった危険因子の管理が中心となります。
このほか、上位の原因としては、認知症、高齢による衰弱(フレイル)、骨折・転倒、関節疾患が挙げられます。
なお、近年の調査では認知症が第1位となっており、脳血管疾患は順位を下げています。これは、脳卒中の予防と急性期治療、リハビリテーションの進歩によって重い後遺症が減った一方で、高齢化の進行により認知症が増加したことによります。したがって、調査年によって順位が異なる点に注意が必要です。試験問題では、設問に示された年次を確認して答えることが重要です。
要支援に限ると、関節疾患と高齢による衰弱、骨折・転倒が上位を占めるという違いもあります。すなわち、軽度では運動器の問題が、重度では脳の疾患が中心となる、という傾向です。
関節疾患は、変形性膝関節症や変形性股関節症、関節リウマチによる痛みと可動域の制限が、歩行と日常生活動作を妨げるものです。
高齢による衰弱は、加齢に伴って心身の予備能力が低下した状態(フレイル)で、低栄養、筋量の減少(サルコペニア)、活動量の低下が悪循環を形成します。
骨折・転倒は、骨粗鬆症を背景として大腿骨近位部骨折や脊椎圧迫骨折が生じ、寝たきりにつながるものです。転倒の予防が重要な課題となります。
選択肢の確認
1.関節疾患
誤り。上位ではありますが、この調査での第1位ではありません。
2.高齢による衰弱
誤り。フレイルとして重要ですが、第1位ではありません。
3.骨折・転倒
誤り。骨粗鬆症を背景とする重要な原因ですが、第1位ではありません。
4.脳血管疾患
正しい。平成25年の調査で最も頻度が高い原因です。
覚えるポイント
- 平成25年の要介護の原因の第1位=脳血管疾患。近年の調査では認知症が第1位。
- 上位=脳血管疾患、認知症、高齢による衰弱、骨折・転倒、関節疾患。
- 要支援では関節疾患と高齢による衰弱、骨折・転倒が上位となる。
- フレイルとサルコペニアの予防=十分な栄養(蛋白質)、運動、社会参加。