26AM72|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
関節リウマチについて正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
関節リウマチの臨床的特徴を問う問題です。
解説
対称性の関節腫脹を認めることが多いが正しく、正答です。
関節リウマチは、滑膜の炎症を主体とする自己免疫疾患で、多発性かつ左右対称性に関節が侵されるのが最大の特徴です。すなわち、右手のある関節が侵されれば左手の同じ関節も侵される、という分布をとります。この対称性は、変形性関節症(左右非対称のことが多い)や、痛風(単関節性が多い)との鑑別に有用です。
男性に多いという記述は誤りです。関節リウマチは女性に多く(男女比はおよそ1対3から4)、30歳代から50歳代に好発します。
関節のこわばりは夕方に多いという記述も誤りです。関節リウマチのこわばりは、**朝に強く現れる(朝のこわばり)**のが特徴で、1時間以上持続することが診断上重視されます。夜間の安静によって関節内に炎症性の滲出物がたまり、動かすうちに解消されるためと説明されます。変形性関節症でもこわばりはみられますが、数分から15分程度と短い点が異なります。
遠位指節間関節の腫脹を認めることが多いという記述も誤りです。関節リウマチが侵しやすいのは、中手指節関節(MP関節)、近位指節間関節(PIP関節)、手関節、そして足の中足趾節関節であり、遠位指節間関節(DIP関節)は侵されにくいという特徴があります。逆に、DIP関節を侵すのは指の変形性関節症(ヘバーデン結節)と乾癬性関節炎です。この対比は鑑別の要点です。
進行すると、スワンネック変形、ボタン穴変形、尺側偏位、外反母趾といった特徴的な変形が生じます。検査では、リウマトイド因子と、より特異度の高い抗CCP抗体、そして炎症を示すCRPと赤沈が用いられます。関節外症状としては、皮下結節、間質性肺炎、貧血、そして環軸椎亜脱臼があり、後者は頸部への過度の操作が危険であるため、施術上も重要な注意点です。
選択肢の確認
1.男性に多い。
誤り。女性に多く、男女比はおよそ1対3から4です。
2.関節のこわばりは夕方に多い。
誤り。朝に強く、1時間以上持続します。
3.対称性の関節腫脹を認めることが多い。
正しい。多発性かつ左右対称性に関節が侵されます。
4.遠位指節間関節の腫脹を認めることが多い。
誤り。DIP関節は侵されにくいのが特徴です。
覚えるポイント
- 関節リウマチ=滑膜炎、女性に多い、多発性で左右対称、朝のこわばり(1時間以上)。
- 侵されやすい=MP関節、PIP関節、手関節。DIP関節は侵されにくい。
- 変形=スワンネック変形、ボタン穴変形、尺側偏位。
- 検査=リウマトイド因子、抗CCP抗体、CRP、赤沈。環軸椎亜脱臼に注意し頸部の強い操作を避ける。