26PM105|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
経穴とその部位を支配している神経の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
頸部の経穴と、その部位の皮膚を支配する神経を対応させる問題です。頸神経叢の皮枝の分布が鍵になります。
解説
頸部の皮膚は、主に頸神経叢の皮枝が支配します。皮枝は胸鎖乳突筋の後縁の中央付近(いわゆる神経点)から出て、次の4つに分かれます。小後頭神経(耳の後ろから後頭部の外側)、大耳介神経(耳介とその周囲、下顎角付近)、頸横神経(前頸皮神経、前頸部)、**鎖骨上神経(鎖骨上部から前胸部上部と肩)**です。
各選択肢を確認します。
天牖は、手の少陽三焦経の経穴で、前頸部、胸鎖乳突筋の後方の陥凹部、下顎角と同じ高さにあります。この部の皮膚は小後頭神経や大耳介神経が支配します。大後頭神経は第2頸神経の後枝で、後頭部の皮膚を支配するものであり、この部位ではありません。
天窓は、手の太陽小腸経の経穴で、前頸部、胸鎖乳突筋の後縁、甲状軟骨上縁と同じ高さにあります。この高さの前頸部の皮膚は頸横神経の支配領域にあたります。大耳介神経は耳介周囲から下顎角にかけての領域であり、この組合せは適切ではありません。
天突は、任脈の経穴で、前頸部、頸窩(胸骨上窩)の中央にあります。この部の皮膚は**頸横神経(前頸皮神経)**が支配します。組合せとして正しく、正答は3です。なお、天突は気管、大血管、胸膜頂に近く、直刺による深刺は危険です。胸骨柄の後方に沿ってごく浅く刺入するなど、方向と深度の管理が不可欠です。
欠盆は、足の陽明胃経の経穴で、前頸部、大鎖骨上窩、前正中線の外方4寸、鎖骨上方の陥凹部にあります。この部の皮膚は鎖骨上神経が支配します。鎖骨下神経は腕神経叢から出て鎖骨下筋を支配する運動枝であり、皮膚の支配神経ではありません。また欠盆の深部には肺尖、鎖骨下動脈、腕神経叢があるため、深刺は避けます。
選択肢の確認
1.天牖-大後頭神経
誤り。大後頭神経は後頭部の皮膚を支配します。
2.天窓-大耳介神経
誤り。この高さの前頸部は頸横神経の領域です。
3.天突-頸横神経
正しい。前頸部の皮膚は頸横神経が支配します。
4.欠盆-鎖骨下神経
誤り。この部の皮膚は鎖骨上神経が支配し、鎖骨下神経は運動枝です。
覚えるポイント
- 頸神経叢の皮枝=小後頭神経、大耳介神経、頸横神経、鎖骨上神経。
- 大後頭神経は第2頸神経の後枝で後頭部を支配。
- 天突は気管・大血管・胸膜頂、欠盆は肺尖・鎖骨下動脈・腕神経叢が深部にあり、深刺は避ける。