26PM110|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第26回午後(科目未分類)
五要穴で慢性症状に用いるのに適した経穴の部位はどれか。
解答・解説を見る
正解: 1
正答
1
この問題のポイント
五要穴の使い分けを問う問題です。急性なら郄穴、慢性なら絡穴という対比が判断の軸になります。
解説
五要穴は、**原穴、絡穴、郄穴、募穴、兪穴(背部兪穴)**の5つです。それぞれの用途を整理します。
原穴は原気が留まる部位で、臓腑の虚実の診断と治療に用います。郄穴は経気が深く集まる部位で、急性の症状や激しい疼痛に用い、陰経の郄穴は出血性の疾患にも用います。募穴と兪穴は、それぞれ胸腹部と背部にあって臓腑の気が集まる部位で、臓腑の病の診断と治療に用います。
絡穴は、経脈から分かれて表裏をなす経をつなぐ部位です。表裏両経にまたがる病や、経過の長い慢性の症状に用いるのが原則です。したがって、慢性症状に用いるのに適した要穴は絡穴となります。
選択肢の部位が示す経穴を特定します。
「脛骨内側面の中央、内果尖の上方5寸」は蠡溝で、足の厥陰肝経の絡穴です。したがって正答は1です。
「内果尖とアキレス腱の間の陥凹部」は太渓で、足の少陰腎経の原穴かつ兪土穴です。
「腓骨の前方、外果尖の上方7寸」は外丘で、足の少陽胆経の郄穴です。同じ高さで腓骨の後方にあるのが陽交(陽維脈の郄穴)であり、前後で区別します。
「大腿二頭筋腱の内縁、膝窩横紋上」は委陽で、三焦の下合穴です。
選択肢の確認
1.脛骨内側面の中央、内果尖の上方5寸
正しい。蠡溝であり、肝経の絡穴です。
2.内果尖とアキレス腱の間の陥凹部
誤り。太渓であり、腎経の原穴です。
3.腓骨の前方、外果尖の上方7寸
誤り。外丘であり、胆経の郄穴で急性症状に用います。
4.大腿二頭筋腱の内縁、膝窩横紋上
誤り。委陽であり、三焦の下合穴です。
覚えるポイント
- 急性症状と激痛は郄穴、慢性症状と表裏両経の病は絡穴。
- 蠡溝=肝経の絡穴(脛骨内側面の中央、内果尖の上方5寸)。
- 腓骨の前方が外丘(胆経の郄穴)と光明(胆経の絡穴)、後方が陽交(陽維脈の郄穴)。