26PM114|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
圧痛部を押すと特定のパターンの関連痛を示し、索状硬結を認めた。最も適切な反応点はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
反応点の定義を区別する問題です。関連痛の再現と索状硬結という2つの所見が決め手になります。
解説
設問は「圧痛部を押すと特定のパターンの関連痛を示し、索状硬結を認めた」という所見です。これはトリガーポイントの定義そのものであり、正答は1です。
トリガーポイントは、骨格筋内の**索状硬結(硬く触れる索状の部分)**の中にある限局した過敏な圧痛点です。特徴は次のとおりです。
第一に、圧迫するとその筋に特有の決まったパターンで、離れた部位に関連痛(放散痛)が再現されます。たとえば僧帽筋上部のトリガーポイントは側頭部へ、小殿筋のトリガーポイントは下肢外側へ痛みを放散させます。
第二に、索状硬結を横切るように弾くと、筋線維が一瞬ピクッと収縮する**局所単収縮反応(ローカルツイッチレスポンス)**がみられることがあります。
第三に、圧迫により患者が思わず飛び上がるような反応(ジャンプサイン)を示すことがあります。
発現の機序としては、筋の過負荷や持続的な同一姿勢により局所の血流が減少し、発痛物質が蓄積して侵害受容器が感作されると考えられています。筋膜性疼痛症候群の中心的な概念です。
他の選択肢を確認します。撮診点は、皮膚と皮下組織をつまみ上げて軽く圧迫すると、その部位にピリピリした異常な知覚が生じる反応点です。圧診点は、押すと圧痛を認める点で、関連痛の再現や索状硬結を要件としません。丘疹点は、体表に現れる小さな隆起として視診でとらえられる反応点です。
選択肢の確認
1.トリガーポイント
正しい。索状硬結中の圧痛点で、決まったパターンの関連痛を再現します。
2.撮診点
誤り。つまみ上げて圧迫するとその部位に異常知覚が生じる点です。
3.圧診点
誤り。押して圧痛を認める点で、関連痛の再現は要件ではありません。
4.丘疹点
誤り。視診でとらえられる小隆起の反応点です。
覚えるポイント
- トリガーポイント=索状硬結中の圧痛点、特定パターンの関連痛を再現、局所単収縮反応。
- 機序=筋の持続的短縮→血流減少→発痛物質の蓄積→侵害受容器の感作。
- 撮診点=つまむと異常知覚、良導点=皮膚通電抵抗が低い点、丘疹点=視診でわかる小隆起。