26PM124|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第26回午後(科目未分類)
十二刺のうち、筋の異常緊張に対して関節近傍の腱に刺鍼するのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
十二刺の各手技の内容を問う問題です。どこに、どう刺すかを名称と結びつけます。
解説
十二刺は『霊枢』官鍼篇に記された12種類の刺法で、それぞれ対象となる病態が定められています。主なものを確認します。
恢刺は、**筋痺(筋の異常緊張やこわばり)**に対して行う刺法です。罹患した筋の傍ら、関節近くの腱に向けて刺入し、鍼を前後左右に動かして(恢は「広げる」の意)筋の緊張をゆるめます。設問の記述はこれに一致し、正答は4です。
賛刺は、浅く速く何度も刺して出血させる刺法で、**癰腫(化膿性の腫れ)**に用います。
短刺は、骨痺に対して行う刺法で、鍼を骨に近づけるまで深く刺入し、骨をこするように上下させます。
陰刺は、寒厥(手足の冷え)に対して左右両側に刺す刺法で、足の少陰腎経の太渓を用いるとされます。
その他の十二刺として、偶刺(胸背から前後に挟んで刺す、心痺に)、報刺(遊走する痛みに、抜いてまた刺す)、斉刺(三鍼、痺の範囲が狭く深いものに)、揚刺(五鍼、寒気が広く浅いものに)、直針刺(皮膚をつまみ上げて浅く刺す、寒気が浅いものに)、輸刺(まっすぐ深く刺してまっすぐ抜く、気盛んで熱あるものに)、傍針刺(正刺と傍刺、留痺に)、**浮刺(斜めに浅く刺す、筋が急に寒で拘縮したものに)**があります。
刺法の名称は、対象となる病態とセットで覚えると定着しやすくなります。
選択肢の確認
1.賛刺
誤り。浅く速く何度も刺して出血させ、癰腫に用います。
2.短刺
誤り。骨に近づけて刺入し上下にこする刺法で、骨痺に用います。
3.陰刺
誤り。左右両側に刺す刺法で、寒厥に用います。
4.恢刺
正しい。筋痺に対し、関節近傍の腱に向けて刺し、鍼を動かして筋の緊張をゆるめます。
覚えるポイント
- 恢刺=筋痺、関節近くの腱へ刺し鍼を前後左右に動かす。
- 賛刺=癰腫(出血させる)、短刺=骨痺(骨に近づける)、陰刺=寒厥(左右両側)。
- 十二刺は『霊枢』官鍼篇。対象病態とセットで覚える。