26PM129|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
頸部の神経根障害により手関節背屈と肘関節屈曲の筋力低下がみられる患者に対し、デルマトームを考慮して治療する場合、最も適切な治療穴はどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
頸部神経根の高位診断を行い、デルマトームに合う経穴を選ぶ問題です。筋力低下の内容から高位を絞ります。
解説
設問では、手関節背屈と肘関節屈曲の筋力低下がみられます。
手関節の背屈を行うのは長橈側手根伸筋と短橈側手根伸筋で、主にC6が支配します。
肘関節の屈曲を行うのは上腕二頭筋と腕橈骨筋で、C5からC6が支配します。
両者に共通するのはC6であり、障害されている神経根はC6神経根と判断できます。頸椎では、C5からC6の椎間高位のヘルニアや骨棘によりC6神経根が圧迫されることが多くみられます。なお、上腕二頭筋腱反射の中枢はC5からC6、腕橈骨筋腱反射はC6、上腕三頭筋腱反射はC7です。
次にC6のデルマトームを確認します。C6は、上腕外側から前腕橈側、母指にかけての領域です。C5は上腕外側の上部、C7は中指、C8は小指と前腕尺側、T1は上腕内側です。
選択肢の経穴の部位を確認します。
曲池は、肘外側、尺沢と上腕骨外側上顆を結ぶ線の中点にあり、肘の外側(橈側)にあたります。ここはC6のデルマトームに含まれ、正答は1です。曲池は手の陽明大腸経の合土穴で、上肢の症状に広く用いられます。
曲沢は肘窩の上腕二頭筋腱の内方にあり、小海は肘後内側の尺骨神経溝(内側上顆と肘頭の間)、少海は肘前内側で内側上顆の前方にあります。これら内側の経穴はC8からT1のデルマトームに近く、C6の領域ではありません。
選択肢の確認
1.曲池
正しい。肘の外側(橈側)にあり、C6のデルマトームに含まれます。
2.曲沢
誤り。肘窩中央部にあり、C6に対応する領域とはいえません。
3.小海
誤り。肘後内側の尺骨神経溝にあり、C8からT1の領域です。
4.少海
誤り。肘前内側にあり、C8からT1の領域です。
覚えるポイント
- C5=三角筋と肘屈曲、上腕外側。C6=手関節背屈と肘屈曲、前腕橈側と母指。
- C7=肘伸展と手関節掌屈、中指。C8=手指屈曲、小指と前腕尺側。
- 腱反射=上腕二頭筋C5からC6、腕橈骨筋C6、上腕三頭筋C7。