26PM130第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第26回午後(科目未分類)

肩甲骨の下方回旋筋拘縮による肩の外転障害がみられる場合、局所施術部位として最も適切なのはどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

肩甲骨の下方回旋筋がどれかを思い出し、その筋の上にある経穴を選ぶ問題です。

解説

肩関節の外転や屈曲では、**肩甲上腕関節の動きと肩甲骨の上方回旋が2対1の割合で協調(肩甲上腕リズム)**します。したがって、肩甲骨の上方回旋が妨げられると、肩の外転が制限されます。

肩甲骨の上方回旋筋は、僧帽筋の上部・下部線維前鋸筋です。

肩甲骨の下方回旋筋は、大菱形筋、小菱形筋、肩甲挙筋、小胸筋です。これらが拘縮すると、上方回旋が妨げられ外転障害が生じます。

したがって、施術の対象は菱形筋を中心とした下方回旋筋です。

膏肓は、上背部、第4胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸にあり、肩甲骨内側縁の内方にあたります。この部位の深部にあるのは大菱形筋であり、下方回旋筋への局所施術部位として最も適切です。したがって正答は3です。なお、膏肓は肩甲間部にあたるため、深刺による気胸に注意し、刺入の方向と深度を管理する必要があります。

他の選択肢を確認します。

肩井は、後頸部、第7頸椎棘突起と肩峰外縁を結ぶ線の中点にあり、この部の筋は僧帽筋上部線維です。僧帽筋上部は上方回旋筋であり、拘縮を緩める対象としては適しません。肩井も深部に肺尖があり深刺は避けます。

肩外兪は、上背部、第1胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方3寸にあり、肩甲挙筋や菱形筋の上部にあたりますが、大菱形筋の主体をとらえる部位としては膏肓の方が適します。

扶突は前頸部、甲状軟骨上縁の高さで胸鎖乳突筋の部にあり、肩甲骨の回旋には関与しません。

選択肢の確認

1.肩井
誤り。僧帽筋上部線維の部で、上方回旋筋にあたります。

2.肩外兪
誤り。第1胸椎の高さで、大菱形筋の主体をとらえる部位としては適しません。

3.膏肓
正しい。第4胸椎の高さで大菱形筋の上にあり、下方回旋筋への施術に適します。

4.扶突
誤り。前頸部にあり、肩甲骨の回旋には関与しません。

覚えるポイント

  • 上方回旋筋=僧帽筋(上部・下部)と前鋸筋下方回旋筋=菱形筋、肩甲挙筋、小胸筋
  • 肩甲上腕リズム=肩甲上腕関節と肩甲骨の動きがおよそ2対1
  • 膏肓=第4胸椎の高さ、後正中線の外方3寸(大菱形筋上)。肩甲間部は気胸に注意
26PM12926PM131
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)