26PM140第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第26回午後(科目未分類)

「36歳の女性。締め付けの強い下着をはくようにしたところ、最近、太ももの外側部に痛みとしびれが起こったので来院した。運動麻痺はない。MRIでは腰椎の異常はなかった。」本症例に対する刺鍼部位として最も適切なのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

前問で特定した外側大腿皮神経の絞扼部位に対する、体表からの刺鍼指標を選ぶ問題です。

解説

外側大腿皮神経は、大腰筋の外側縁から出て腸骨筋の前面を斜め外側下方に走り、上前腸骨棘の内側で鼠径靱帯の下を通って大腿の外側に出ます。絞扼が最も起こりやすいのは、この上前腸骨棘の内側で鼠径靱帯を越える部位です。ここできつい下着やベルト、コルセットによる圧迫を受けます。

したがって、刺鍼の目標もこの部位となり、体表指標としては上前腸骨棘より約2.5センチメートル内方、そこから下に約2.5センチメートルの点が用いられます。正答は3です。この付近には足の少陽胆経の維道五枢、経外奇穴が位置します。

刺鍼にあたっては、腹腔内臓器を避けるため深刺は避け、神経の走行に沿って浅く刺入することが求められます。また、原因となっている衣類やベルトによる圧迫を取り除く生活指導が治療の前提となります。

他の選択肢が示す部位を確認します。

「上後腸骨棘と大転子を結んだ中点より垂直に約3センチメートル下がった部位」は、坐骨神経に対する殿部からの刺鍼の目安として用いられる部位です。

「第4腰椎と第5腰椎棘突起間の外側約2センチメートルの部位」は、腰部の脊柱起立筋や腰神経後枝を対象とする部位で、外側大腿皮神経とは無関係です。

「鼠径靱帯の直下で大腿動脈拍動部の外方約1センチメートルの部位」は、大腿神経に対する刺鍼の目安です。大腿動脈のすぐ外側を大腿神経が走行するため、この位置関係を用います。ただし大腿動脈と大腿静脈が近接しているため、拍動を確認し血管を避けることが不可欠です。

選択肢の確認

1.上後腸骨棘と大転子を結んだ中点より垂直に約3cm下がった部位
誤り。坐骨神経に対する刺鍼の目安です。

2.第4腰椎と第5腰椎棘突起間の外側約2cmの部位
誤り。腰部の局所であり、外側大腿皮神経の絞扼部位ではありません。

3.上前腸骨棘より約2.5cm内方でそこから下に約2.5cmの部位
正しい。外側大腿皮神経が鼠径靱帯の下を通る絞扼部位に相当します。

4.鼠径靱帯の直下で大腿動脈拍動部の外方約1cmの部位
誤り。大腿神経に対する刺鍼の目安です。

覚えるポイント

  • 外側大腿皮神経の絞扼部位=上前腸骨棘の内側、鼠径靱帯の下
  • 刺鍼指標=上前腸骨棘の内方約2.5センチメートル、下方約2.5センチメートル。深刺は避ける。
  • 大腿神経は鼠径靱帯直下で大腿動脈の外方。血管の拍動を確認して避ける。
26PM13926PM141
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