26PM145|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
鍼刺激を行った際に細径感覚神経線維が興奮したことを示すのはどれか。
解答・解説を見る
正解: 4
正答
4
この問題のポイント
**細径感覚神経線維(AデルタとC線維)**の興奮を、客観的に示す所見を選ぶ問題です。
解説
フレア(フレアー反応)は、皮膚を刺激したときに、刺激点の周囲に広がる発赤のことです。これは軸索反射によって生じます。
軸索反射の仕組みは次のとおりです。皮膚のポリモーダル受容器などを支配する細径の感覚神経線維(主にC線維、Aデルタ線維も含む)が刺激されると、インパルスは中枢に向かうと同時に、神経の分枝を逆行して末梢の別の枝へ伝わります。その終末からCGRP(カルシトニン遺伝子関連ペプチド)やサブスタンスPといった神経ペプチドが遊離され、**血管が拡張して発赤(フレア)が生じ、血管透過性の亢進により膨疹(ホイール)も生じます。刺激点の発赤、周囲に広がるフレア、膨疹を合わせて三重反応(ルイスの三重反応)**と呼びます。
このように、フレアは細径感覚神経線維の興奮によって初めて起こる、目に見える客観的な所見です。したがって正答は4です。
他の選択肢を確認します。
アロディニアは、通常なら痛みを起こさない程度の触刺激で痛みが生じる現象で、中枢の感作などが関与する病的な状態です。細径線維の興奮を示す指標そのものではありません。
刺入抵抗感の減少は、術者が指先で感じる筋緊張の変化であり、感覚神経線維の興奮を示すものではありません。
しびれるような響き感覚は、確かに細径線維の関与が考えられますが、患者の主観的な訴えであり、また太い線維の関与も否定できません。客観的に細径線維の興奮を示す所見としては、フレアの方が適切です。
選択肢の確認
1.アロディニアの発現
誤り。中枢の感作などによる病的な現象です。
2.刺入抵抗感の減少
誤り。筋緊張の変化であり、神経線維の興奮を示しません。
3.しびれるような響き感覚の発生
誤り。主観的な訴えであり、客観的指標としては適しません。
4.フレアの出現
正しい。軸索反射により生じ、細径感覚神経線維の興奮を示します。
覚えるポイント
- フレア=軸索反射による周囲への発赤。CGRPとサブスタンスPの遊離による。
- 三重反応=刺激点の発赤、フレア、膨疹。
- 軸索反射は鍼刺激による局所血流増加の主要な機序でもある。