26PM151|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第26回午後(科目未分類)
強刺激を与える目的で行う灸法で正しいのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
灸の刺激量を決める要素を問う問題です。艾の質、ひねり方、大きさ、壮数の4つがそれぞれどう働くかを整理します。
解説
灸の刺激量は、次の要素によって決まります。
艾の質では、夾雑物(葉肉などの精製されずに残った部分)が多い粗悪艾は、燃焼温度が高く、煙とにおいも多くなります。したがって強い刺激を与える目的には粗悪艾が適し、正答は1です。逆に、夾雑物が少なく毛茸の割合が高い良質艾は燃焼温度が低く、穏やかな刺激となるため、皮膚に直接置く透熱灸に適します。
ひねり方では、硬くひねるほど密度が高くなり、燃焼温度が高く、燃焼時間も長くなります。したがって強刺激には硬くひねります。軟らかくひねれば温度は低く、燃焼時間も短くなり、弱刺激となります。
艾炷の大きさでは、大きいほど熱量が多く強刺激、小さいほど弱刺激です。透熱灸では米粒大や半米粒大、糸状灸ではさらに細いものを用います。
壮数では、多いほど刺激量が増え、少ないほど弱刺激です。
これらを組み合わせて、患者の体力、年齢、感受性、施灸部位に応じた刺激量を調節します。刺激が過剰であれば灸あたり(全身倦怠感、めまい、頭重、微熱など)を生じ、また熱傷、水疱、化膿の危険も高まります。特に知覚が低下している部位(糖尿病性神経障害など)や血流障害のある部位、認知症などで熱さを訴えにくい患者では、強刺激を避け慎重に行う必要があります。
選択肢の確認
1.夾雑物が多い艾を用いる。
正しい。粗悪艾は燃焼温度が高く、強刺激となります。
2.軟らかくひねる。
誤り。燃焼温度が低くなり弱刺激です。
3.壮数を少なくする。
誤り。刺激量が減り弱刺激です。
4.小さな艾炷を用いる。
誤り。熱量が少なく弱刺激です。
覚えるポイント
- 強刺激=粗悪艾、硬くひねる、大きな艾炷、壮数を多く。
- 弱刺激=良質艾、軟らかくひねる、小さな艾炷、壮数を少なく。
- 過剰刺激は灸あたりと熱傷の原因。知覚低下や血流障害の部位では特に慎重に。