26PM153第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第26回午後(科目未分類)

温筒灸を行った際に、第Ⅱ度熱傷予防のため、艾炷を取り除く目安はどれか。

解答・解説を見る

正解: 3

正答

3

この問題のポイント

熱傷の深度を理解したうえで、温灸を中止する目安を判断する問題です。

解説

熱傷は深達度によって分類されます。

第Ⅰ度熱傷表皮までの障害で、発赤と軽い痛みが生じますが、水疱はできず、瘢痕を残さずに治ります。日焼けが典型です。

第Ⅱ度熱傷真皮までの障害で、水疱が形成されます。浅達性であれば瘢痕を残さずに治りますが、深達性では瘢痕を残すことがあり、強い痛みや、深い場合は逆に知覚の鈍麻を伴います。

第Ⅲ度熱傷皮下組織に及ぶ障害で、皮膚は白色や褐色、炭化し、神経終末も破壊されるため痛みを感じません。瘢痕や拘縮を残します。

温筒灸は、艾を筒状の台座に入れ、皮膚から少し離して温熱を与える無痕灸です。本来、水疱をつくることを目的としないため、第Ⅱ度熱傷(水疱形成)に至る前に取り除く必要があります。

その目安が、患者がヒリヒリとした熱さを感じ始めた時点です。ここは、表皮レベルの刺激から真皮に及ぶ手前の段階にあたり、これを超えて加熱を続ければ水疱形成の危険が高まります。したがって正答は3です。

他の選択肢を確認します。温かさを感じ始めた時点では刺激が不十分で、治療効果が得られません。我慢することができなくなった時点まで続ければ、すでに第Ⅱ度熱傷に至っている可能性が高く、遅すぎます。フレアが出始めた時点は軸索反射による発赤であり、これ自体は熱傷の深度を判断する指標にはなりません。

施灸中は、患者に熱さの程度を言葉で伝えてもらうこと、術者が指を添えて温度を確認すること、そして知覚が低下している患者では特に慎重に行うことが安全管理の基本です。

選択肢の確認

1.フレアが出始めた時点
誤り。軸索反射による発赤であり、熱傷の深度の指標にはなりません。

2.温かさを感じ始めた時点
誤り。刺激が不十分で治療効果が得られません。

3.ヒリヒリとした熱さを感じ始めた時点
正しい。水疱形成に至る前の適切な中止の目安です。

4.我慢することができなくなった時点
誤り。すでに第Ⅱ度熱傷に至っている可能性が高く遅すぎます。

覚えるポイント

  • 第Ⅰ度=表皮、発赤第Ⅱ度=真皮、水疱第Ⅲ度=皮下組織、痛みを感じない
  • 温灸はヒリヒリした熱さを感じ始めたら取り除く
  • 患者に熱さを確認しながら行う。知覚低下のある患者では特に慎重に。
26PM15226PM154
学習アプリでこの問題を解く(記録・メモ・カード化)