26PM85|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
疾患と装具の組合せで誤っているのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
疾患と装具の組合せを問う問題です。麻痺した筋がどこにあるかで、必要な装具の範囲が決まるという原則で判断します。
解説
総腓骨神経麻痺は、腓骨頭付近での圧迫(ギプス、長時間の下肢の組み方、下肢の外側を下にした臥床など)により生じます。障害されるのは、**深腓骨神経が支配する前脛骨筋や長指伸筋(足関節背屈と足趾伸展)**と、**浅腓骨神経が支配する長・短腓骨筋(足の外反)**です。その結果、**下垂足(垂れ足)となり、歩行時につま先が引っかかるため、膝を高く上げる鶏歩(鶏状歩行)**を呈します。感覚障害は下腿外側から足背にみられます。
下垂足に対しては、**足関節の背屈を補助する短下肢装具(AFO)**が用いられます。**長下肢装具(KAFO)**は膝までを含む装具で、**膝の支持性が失われた場合(大腿四頭筋麻痺、脊髄損傷による対麻痺など)**に用いるものです。総腓骨神経麻痺では膝の機能は保たれているため、長下肢装具は過剰であり、組合せとして誤りです。したがって正答は4です。
他の組合せを確認します。変形性膝関節症では、内側型に対して外側を高くした足底装具(外側楔状足底板)を用い、膝の内反ストレスを軽減します。腰椎椎間板ヘルニアでは、腰部を支持し過度な運動を制限する軟性コルセットが用いられます。脳梗塞による片麻痺では、下垂足や内反尖足に対して短下肢装具が用いられます。いずれも正しい組合せです。
選択肢の確認
1.変形性膝関節症-足底装具
正しい組合せ。外側楔状足底板で内反ストレスを軽減します。
2.腰椎椎間板ヘルニア-軟性コルセット
正しい組合せ。腰部の支持と運動制限に用います。
3.脳梗塞-短下肢装具
正しい組合せ。片麻痺による下垂足や内反尖足に用います。
4.総腓骨神経-長下肢装具
誤っている組合せであり、これが正答。下垂足には短下肢装具を用います。
覚えるポイント
- 総腓骨神経麻痺=下垂足と鶏歩、腓骨頭部の圧迫が原因。装具は短下肢装具。
- 長下肢装具は膝の支持性が失われた場合(対麻痺、大腿四頭筋麻痺)。
- 変形性膝関節症(内側型)には外側楔状足底板。