26PM90|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第26回午後(科目未分類)
「胸中の灼熱様の痛み、激しい口渇、空腹だが飲食ができない、四肢厥冷、嘔吐、下痢。」傷寒論の六経病証はどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
傷寒論の六経病証を問う問題です。上に熱、下に寒という寒熱の入り混じりが決め手になります。
解説
六経弁証は、外感病の進行を太陽病、陽明病、少陽病、太陰病、少陰病、厥陰病の6段階でとらえるものです。前半の三陽病は正気が盛んで邪と激しく争う実熱の段階、後半の三陰病は正気が衰えた虚寒の段階が中心です。
太陽病は表証の段階で、悪寒発熱、頭項強痛、脈浮が特徴です。陽明病は裏の実熱の極まった段階で、高熱、大汗、大渇、便秘、腹満、脈洪大を示します。少陽病は半表半裏の段階で、往来寒熱、胸脇苦満、口苦、咽乾、目眩が特徴です。
太陰病は脾の虚寒で、腹満、下痢、食欲不振がみられます。少陰病は心腎の陽虚で、但欲寐(横になっていたい)、脈微細、四肢厥冷が特徴です。
厥陰病は六経の最終段階で、寒熱錯雑(上熱下寒)を特徴とします。すなわち、上部には胸中の灼熱様の痛み、激しい口渇といった熱の症状が現れ、同時に下部には四肢厥冷、下痢といった寒の症状が現れます。また、空腹感はあるのに食べられない、食べると吐くといった症状も典型とされます。設問の記述はこの厥陰病に一致し、正答は4です。
選択肢の確認
1.陽明病
誤り。高熱、大汗、大渇、便秘、脈洪大といった裏の実熱が特徴です。
2.太陽病
誤り。悪寒発熱、頭項強痛、脈浮という表証の段階です。
3.少陰病
誤り。心腎の陽虚で、但欲寐、脈微細、四肢厥冷が中心です。
4.厥陰病
正しい。上熱下寒の寒熱錯雑を示し、設問の症状に一致します。
覚えるポイント
- 六経=太陽(表)、陽明(裏実熱)、少陽(半表半裏)、太陰(脾の虚寒)、少陰(心腎の陽虚)、厥陰(寒熱錯雑)。
- 厥陰病=上熱下寒。胸中の灼熱痛、消渇、飢えても食べられない、四肢厥冷、下痢。
- 少陽病の往来寒熱と胸脇苦満、陽明病の大熱・大汗・大渇・脈洪大は対比で覚える。