26PM91|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
「心煩、心下痛、舌の強ばり、舌痛、鼠径部や膝の腫痛や冷え。」経脈病証はどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
経脈病証を症状の組合せから特定する問題です。舌の症状と鼠径部・膝の症状が同居する経脈を探します。
解説
足の太陰脾経は、足の第1指内側(隠白)から始まり、内果の前を通って下腿内側から大腿内側を上行し、腹部に入って脾に属し胃に絡し、横隔膜を貫いて咽を挟み、舌根に連なり舌下に散じます。
この走行から、脾経の病証には舌に関する症状と下肢内側から鼠径部の症状の両方が現れます。具体的には次のとおりです。
是動病として、舌本強(舌のこわばり)、食べると嘔吐する、胃脘痛、腹満、しばしばおくびが出る、身体が重いといった症状が挙げられます。
所生病として、舌本痛(舌の痛み)、体を動かせない、食べ物が下らない、心煩(胸が落ち着かない)、心下急痛(みぞおちの差し込むような痛み)、下痢、黄疸、横になれない、強立(無理に立つと)股や膝の内側が腫れて冷える、足の第1指が使えないといった症状が挙げられます。
設問の「心煩、心下痛、舌の強ばり、舌痛、鼠径部や膝の腫痛や冷え」は、これらに一致します。したがって正答は2です。
他の選択肢を確認します。手の少陰心経の病証は、咽の乾き、心痛、渇いて水を飲みたがる、上肢内側後縁の痛み、手掌のほてりなどです。手の陽明大腸経の病証は、歯痛、頸の腫れ、目の黄ばみ、口の乾き、鼻血、上肢外側前縁の痛みなどです。足の太陽膀胱経の病証は、頭痛、項背部から腰、下肢後面の痛み、痔などです。
選択肢の確認
1.手の少陰経
誤り。心痛、咽の乾き、上肢内側後縁の痛みが中心です。
2.足の太陰経
正しい。舌のこわばりや痛みと、股や膝の内側の腫れや冷えが特徴です。
3.手の陽明経
誤り。歯痛、頸の腫れ、上肢外側前縁の痛みが中心です。
4.足の太陽経
誤り。頭項背腰から下肢後面の痛みが中心です。
覚えるポイント
- 足の太陰脾経は咽を挟み舌根に連なる。舌のこわばり・痛みは脾経。
- 脾経は下肢内側から大腿内側、鼠径部を通る。股・膝内側の腫痛と冷え。
- 経脈病証は走行を思い出して症状と結びつけるのが基本。