26PM93|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第26回午後(科目未分類)
すべての絡脈に瘀血があるときに用いるのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
十五絡脈の中で特別な位置を占める脾の大絡を問う問題です。「すべての絡脈」という表現が手がかりになります。
解説
絡脈は経脈から分かれて表裏の経をつなぐ枝で、十二経脈それぞれに1つずつの絡穴があり、これに任脈の絡穴(鳩尾)、督脈の絡穴(長強)、**脾の大絡(大包)を加えて十五絡脈(十五絡穴)**とします。
このうち大包は、脾の大絡として特別な位置づけをもちます。『霊枢』経脈篇には、脾の大絡について「実すればすなわち身尽く痛み、虚すればすなわち百節皆縦む」と記され、全身の絡脈を統べるものと解釈されてきました。このことから、全身の絡脈にわたる瘀血や気血の停滞があるときに用いる経穴とされます。したがって正答は3です。
大包の部位は、側胸部、第6肋間、中腋窩線上です。側胸部にあるため、深刺すれば肋間から胸腔に達し気胸を起こす危険があります。刺鍼は肋骨を避け、浅く、または斜刺で行うなど、深度と方向の管理が必要です。
他の選択肢を確認します。鳩尾は任脈の絡穴で、上腹部、前正中線上、臍中央の上方7寸(胸骨体下端の下方1寸)にあります。長強は督脈の絡穴で、尾骨下端と肛門の中央にあります。蠡溝は足の厥陰肝経の絡穴で、下腿前内側、脛骨内側面の中央、内果尖の上方5寸にあります。いずれも自経と表裏経に関わる絡穴であり、全身の絡脈を対象とするものではありません。
選択肢の確認
1.鳩尾
誤り。任脈の絡穴です。
2.長強
誤り。督脈の絡穴です。
3.大包
正しい。脾の大絡であり、全身の絡脈の瘀血に用います。
4.蠡溝
誤り。足の厥陰肝経の絡穴です。
覚えるポイント
- 十五絡穴=十二経の絡穴+鳩尾(任脈)+長強(督脈)+大包(脾の大絡)。
- 大包=脾の大絡。実すれば身尽く痛み、虚すれば百節皆縦む。全身の絡脈に対応。
- 大包は第6肋間・中腋窩線上。側胸部のため深刺による気胸に注意。