26PM97|第26回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
病証と病因の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
**病証名とその成り立ち(病因病機)**を照合する問題です。虚と実、陰と陽、寒と熱の方向が合っているかを確かめます。
解説
各選択肢を検討します。
肝胆湿熱は、湿熱の邪が肝胆に停滞した実証です。原因は、湿熱の外邪の感受、あるいは脂っこいものや酒の過飲による内生の湿熱です。症状は、脇肋部の脹痛、口苦、悪心、黄疸、尿の濃染、陰部の湿疹や帯下の異常、舌苔黄膩、脈弦数などです。「肝血虚が胆火に波及したもの」という説明は、虚証から出発するもので当てはまりません。
心火亢盛は、心の陽(火)が亢進した実熱証です。「心陰が亢進したもの」という説明は誤りで、陰は亢進するものではなく、むしろ**心陰が不足すれば心陰虚(虚熱)**となります。心火亢盛では、心煩、不眠、口渇、口舌生瘡、尿が濃く灼熱感、舌尖紅、脈数がみられます。
脾胃湿熱は、湿が脾胃に長く停滞し、やがて熱に転化した(化熱した)状態です。原因は、脂っこいものや甘いもの、酒の過食過飲、湿邪の感受です。症状は、脘腹の脹満、悪心嘔吐、食欲不振、身体の重だるさ、口が粘る、大便が粘って出にくい、舌苔黄膩、脈濡数などです。設問の説明はこの病機を正しく述べており、正答は3です。
腎陰虚は、腎の陰液が不足した虚熱証です。腰膝のだるさ、めまい、耳鳴、五心煩熱、盗汗、口や咽の乾き、舌紅少苔、脈細数がみられます。「腎気虚が進行し気の温煦作用が低下したもの」という説明は腎陽虚の病機であり、腎陰虚には当てはまりません。腎陽虚では冷え、寒がり、夜間尿、下痢がみられます。
選択肢の確認
1.肝胆湿熱-肝血虚が胆火に波及したもの
誤り。湿熱の邪が肝胆に停滞した実証です。
2.心火亢盛-心陰が亢進したもの
誤り。心の陽(火)が亢進した実熱証です。
3.脾胃湿熱-湿が脾胃に長く影響し化熱したもの
正しい。湿の停滞が熱に転じた病機を正しく述べています。
4.腎陰虚-腎気虚が進行し気の温煦作用が低下したもの
誤り。それは腎陽虚の病機です。
覚えるポイント
- 湿熱証=湿の停滞が化熱。舌苔黄膩、脈濡数、身体の重だるさ、大便が粘る。
- 陰虚=虚熱(五心煩熱、盗汗、舌紅少苔、脈細数)、陽虚=虚寒(冷え、寒がり、夜間尿)。
- 病証名はどの臓腑に、どの邪が、虚か実かの3点で覚える。