27AM42|第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第27回午前(科目未分類)
肝硬変患者の脾臓に最も生じやすいのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
肝硬変から門脈圧亢進へという流れをたどる問題です。脾臓が腫れる理由を血流の面から説明できるかが要点です。
解説
肝硬変では、肝細胞の壊死と再生、線維化により再生結節が形成され、肝内の血管構築が乱れます。その結果、門脈から肝臓へ血液が流れ込みにくくなり、門脈圧亢進が生じます。
脾静脈は門脈に注ぐため、門脈圧が上がると脾臓からの血液の流出が妨げられ、脾臓に血液がたまります。これがうっ血であり、うっ血性脾腫として脾臓が腫大します。設問の正答です。脾腫が続くと脾機能亢進が起こり、血小板減少、白血球減少、貧血(汎血球減少)をきたします。
門脈圧亢進の他の徴候として、側副血行路の発達があります。食道静脈瘤、腹壁皮下静脈の怒張(メデューサの頭)、痔核が代表で、食道静脈瘤の破裂は致命的な出血の原因になります。さらに、低アルブミン血症と門脈圧亢進により腹水が生じます。
出血は脾臓に生じやすい変化ではなく、水腫は組織間隙に液体がたまる状態で全身性浮腫の一部として現れます。梗塞は動脈の閉塞による壊死で、脾梗塞は心房細動などの塞栓症で起こるものであり、肝硬変で最も生じやすい変化ではありません。
選択肢の確認
1.出血
誤り。肝硬変で脾臓に生じやすい変化ではありません。
2.うっ血
正しい。門脈圧亢進により脾臓に血液がたまり、うっ血性脾腫となります。
3.水腫
誤り。組織間隙への液体貯留であり、脾臓の主な変化ではありません。
4.梗塞
誤り。塞栓症などで起こる変化で、肝硬変に特徴的ではありません。
覚えるポイント
- 肝硬変→門脈圧亢進→うっ血性脾腫、食道静脈瘤、メデューサの頭、痔核、腹水。
- 脾腫が進むと脾機能亢進で血小板減少。
- うっ血=静脈血の流出障害、充血=動脈血の流入増加。