27AM72|第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
認知症の症状とその原因となる病態の組合せで正しいのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
認知症の中核症状を、実際の生活場面と結びつける問題です。記銘力障害、見当識障害、失行、失認、実行機能障害を区別します。
解説
認知症の中核症状は次のように整理されます。
記銘力障害(近時記憶障害)は、新しいことを覚えられない障害です。財布をしまった場所を覚えていないため見つけられず、「財布がない」と大騒ぎになります。これが進むと「盗られた」という物盗られ妄想に発展します。設問の正答はこの組合せです。
見当識障害は、時間、場所、人物の把握が損なわれる障害です。日付や季節がわからない、自宅の場所がわからないといった形で現れます。
失行は、運動麻痺がないのに、目的の動作や道具の使用ができなくなる障害です。テレビのリモコンやはさみが使えなくなるのは観念失行の典型例であり、選択肢2の「失認」という説明は当てはまりません。
失認は、感覚は保たれているのに、対象が何であるかを認識できない障害です。
**実行機能障害(遂行機能障害)**は、計画を立てて段取りよく進めることができなくなる障害です。料理は、献立を決め、材料をそろえ、複数の作業を並行して進める複雑な作業であり、これができなくなるのは実行機能障害によります。選択肢4の「見当識障害」ではありません。
トイレ以外で放尿するのは、トイレの場所がわからない見当識障害や、状況判断の障害によるもので、選択肢1の「失行」という説明は当てはまりません。
選択肢の確認
1.トイレ以外で放尿する-失行
誤り。場所がわからない見当識障害などによります。
2.テレビのリモコンが使えない-失認
誤り。道具の使用障害であり失行(観念失行)です。
3.「財布がない」と大騒ぎをする-記銘力障害
正しい。しまった場所を覚えていられないために起こります。
4.料理ができない-見当識障害
誤り。段取りが立てられない実行機能障害です。
覚えるポイント
- 記銘力障害=新しいことを覚えられない。物盗られ妄想の背景。
- 見当識障害=時間・場所・人物がわからない。
- 失行=道具が使えない、失認=それが何かわからない、実行機能障害=段取りができない。