27AM75第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第27回午前(科目未分類)

「50歳の男性。主訴は体重減少。口渇、下肢の感覚鈍麻を認める。BMI30。空腹時血糖180mg/dL、HbA1c8.9%。」本症例の神経学的所見で正しいのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

糖尿病性神経障害の特徴を問う症例問題です。BMI30、空腹時血糖180、HbA1c8.9パーセントという所見から2型糖尿病と判断し、そこから神経症状を組み立てます。

解説

50歳の男性で、体重減少、口渇というインスリン作用不足を示す症状があり、空腹時血糖180ミリグラム毎デシリットル(126以上)HbA1c8.9パーセント(6.5パーセント以上)から糖尿病と判断できます。BMI30の肥満を伴うことから2型糖尿病が考えられます。下肢の感覚鈍麻は、三大合併症の一つである糖尿病性神経障害によるものです。

糖尿病性神経障害は、多発神経障害自律神経障害が中心です。多発神経障害は、両側性・対称性に、下肢の遠位(足先)から始まり、靴下型に上行します。片側性・非対称性に出ることは典型的ではありません。初期には振動覚の低下アキレス腱反射の減弱または消失が現れ、これが早期発見の手がかりになります。したがって「振動覚は正常」「アキレス腱反射は亢進する」はいずれも誤りです。

自律神経障害では、発汗異常(下肢の発汗低下と上半身の代償性発汗)、起立性低血圧、無自覚性低血糖、無痛性心筋梗塞、胃排出遅延、便秘と下痢の交代、勃起障害、膀胱機能障害などが生じます。設問の正答は発汗異常です。

足の感覚が低下していると、傷ややけどに気づかず、糖尿病性足病変から壊疽に至る危険があります。施術では、過度の温熱刺激を避け、施術前後に足の皮膚を観察するなどの配慮が必要です。

選択肢の確認

1.感覚障害は左右非対称である。
誤り。両側性・対称性で、下肢遠位優位に現れます。

2.振動覚は正常である。
誤り。振動覚は早期から低下します。

3.アキレス腱反射は亢進する。
誤り。減弱または消失します。

4.発汗異常を認める。
正しい。自律神経障害により発汗の異常が生じます。

覚えるポイント

  • 糖尿病性多発神経障害=両側対称性、下肢遠位から、靴下型
  • 早期所見=振動覚低下とアキレス腱反射の減弱・消失
  • 自律神経障害=発汗異常、起立性低血圧、無自覚性低血糖、無痛性心筋梗塞。足の観察と温熱刺激の配慮が重要。
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