27AM80|第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第27回午前(科目未分類)
「67歳の女性。胸部エックス線写真で右上肺野の末梢側に2cm大の結節影があり、気管支内視鏡検査で肺癌と診断された。」遠隔転移を調べる上で必要な検査はどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
肺癌の病期診断で、遠隔転移をどう調べるかを問う問題です。肺癌が転移しやすい臓器を思い出すことが決め手になります。
解説
肺癌と診断された後は、治療方針を決めるために病期(ステージ)診断を行います。腫瘍の大きさと広がり(T)、所属リンパ節転移(N)、**遠隔転移(M)**を評価するTNM分類が用いられます。
肺癌が遠隔転移しやすい臓器は、脳、骨、肝臓、副腎、対側肺です。中でも脳転移は頻度が高く、頭痛、嘔吐、麻痺、けいれん、意識障害など重篤な症状をもたらすため、治療方針に大きく影響します。脳転移の検出には造影MRIが最も感度が高く、CTでは見つけにくい小さな転移も描出できます。したがって遠隔転移を調べる上で必要な検査は脳造影MRIであり、正答です。骨転移には骨シンチグラフィやFDG-PET、その他の臓器には造影CTが用いられます。
呼吸機能検査は、手術に耐えられるかどうかを判断する術前評価に必要な検査で、転移の検索ではありません。
冠動脈造影は虚血性心疾患の診断、心エコーは心機能や弁膜症、心嚢液貯留の評価に用いる検査で、いずれも遠隔転移の検索ではありません。ただし術前の心機能評価として行われることはあります。
選択肢の確認
1.呼吸機能
誤り。手術の可否を判断する術前評価であり、転移の検索ではありません。
2.冠動脈造影
誤り。虚血性心疾患の診断に用います。
3.脳造影MRI
正しい。頻度の高い脳転移を検出するのに最も適します。
4.心エコー
誤り。心機能や心嚢液の評価に用います。
覚えるポイント
- 肺癌の転移好発部位=脳、骨、肝臓、副腎、対側肺。
- 脳転移の検索は造影MRI、骨転移は骨シンチグラフィやPET。
- 呼吸機能検査は術前の耐術能評価で、転移検索ではない。