27PM101第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)

「27歳の女性。月経過多に悩む。食欲不振で大便溏薄、臍部に力がなく、四肢が冷える。面色萎黄。」患者の治療方針で最も適切なのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

**脾気虚(脾不統血)**を見抜く症例問題です。消化器症状、冷え、顔色、出血の四つがそろって一つの証を指していることに気づけるかが要点です。

解説

27歳の女性で、次の所見がそろっています。

月経過多は、脾気が虚して血を統括できなくなった脾不統血の現れです。脾には**統血作用(血を脈中にとどめる働き)**があり、これが低下すると月経過多、不正性器出血、皮下出血、血便などの出血傾向が生じます。

**食欲不振と大便溏薄(泥状便)**は、脾の運化失調による典型的な消化器症状です。

臍部に力がないのは腹診の所見で、脾胃の虚を示します。

四肢が冷えるのは、脾は肌肉と四肢を主るため、脾気の不足により気血が四肢に届きにくくなることによります。

**面色萎黄(黄色くつやのない顔色)**は、気血生化の源である脾が虚し、気血が不足して顔を養えないことを示します。

以上から証は脾気虚であり、治療方針は**脾気を補う(健脾益気)**ことです。正答は4です。取穴では、脾兪、胃兪、中脘、章門、足三里、太白、三陰交などを用い、灸を併用することが多くあります。

胃熱であれば、消穀善飢(すぐに空腹になる)、口臭、歯肉の腫れ、便秘、舌紅・苔黄がみられ、本症例と合いません。腎精不足であれば、発育や生殖の異常、腰膝のだるさ、耳鳴、健忘などが中心となります。痰湿であれば、身体の重だるさ、胸苦しさ、粘稠な痰、膩苔などが目立ちます。

選択肢の確認

1.胃熱を除く。
誤り。胃熱では消穀善飢や口臭、便秘がみられ、本症例と合いません。

2.腎精を補う。
誤り。腎精不足の症状は示されていません。

3.痰湿を除く。
誤り。痰湿を示す所見はみられません。

4.脾気を補う。
正しい。脾気虚による運化と統血の失調と考えられます。

覚えるポイント

  • 脾気虚=食欲不振、腹満、軟便、倦怠感、面色萎黄、四肢の無力
  • 脾不統血=月経過多、皮下出血などの出血傾向。
  • 治療は健脾益気。脾兪、中脘、章門、足三里、太白、三陰交などを用いる。
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