27PM120第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)

次の文で示す患者の病証に対する治療穴として、経脈の異常に基づく選穴で最も適切なのはどれか。「60歳の男性。主訴は右上の歯茎の痛み。長期間ストレスが続き、3日前から胸焼けとともに歯茎が腫れて軽く噛み合わせても痛む。脈は右関上が浮滑。」

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

歯の痛みを経脈で考える症例問題です。上歯と下歯でどちらの経が通るかという走行の知識が決め手になります。

解説

60歳の男性で、主訴は右上の歯茎の痛みです。

まず経脈の走行を確認します。上歯(上の歯と歯茎)には足の陽明胃経が入り、下歯(下の歯と歯茎)には手の陽明大腸経が入ります。したがって、上の歯茎の症状は胃経の異常としてとらえます。

次に、他の所見を確認します。長期間のストレスは肝気鬱結の背景となり、胸焼けは胃気の上逆と胃熱を示します。脈診では右関上が浮滑です。右関上は脾胃に配当され、浮は表または陽、滑は痰湿・食滞・実熱を示します。すなわち**胃に熱がこもった状態(胃熱・胃火)**があり、その熱が経脈を伝って上歯に及び、歯茎の腫れと痛みを生じたと考えられます。

治療は、胃経の熱を清する目的で選穴します。内庭は、足の陽明胃経の滎水穴で、足背、第2指と第3指の間、みずかきの近位、赤白肉際に取ります。「滎主身熱」といわれるように滎穴は熱を清する働きに優れ、内庭は歯痛、歯茎の腫れ、顔面の熱、口臭などの胃熱の症状に用いられる代表穴です。したがって正答は2です。

上関は胆経、顴髎は小腸経の経穴で、いずれも顔面部の局所穴ですが、経脈の異常に基づく選穴という設問の条件からは、胃経を選ぶべきです。合谷は大腸経の原穴で、顔面と口の疾患に広く用いられる四総穴ですが、下歯に対応する経であり、上歯の痛みに対する経脈的な選穴としては内庭が適切です。

選択肢の確認

1.上関
誤り。胆経の顔面部の経穴で、胃経の異常に基づく選穴ではありません。

2.内庭
正しい。胃経の滎水穴で、上歯の痛みと胃熱に適します。

3.顴髎
誤り。小腸経の顔面部の経穴です。

4.合谷
誤り。大腸経の原穴であり、下歯に対応します。

覚えるポイント

  • 上歯は足の陽明胃経、下歯は手の陽明大腸経
  • 滎主身熱。胃熱による歯痛には胃経の滎水穴である内庭
  • 右関上は脾胃の配当。滑脈=痰湿・食滞・実熱
27PM11927PM121
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