27PM126|第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
レイノー現象を呈する患者の局所へ低周波鍼通電療法を行う場合、最も適切なのはどれか。
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正解: 1
正答
1
この問題のポイント
レイノー現象が起こる部位はどこかを考え、その局所に当たる経穴を選ぶ問題です。
解説
レイノー現象は、寒冷刺激や精神的緊張をきっかけに、手指(足趾)の末梢動脈が発作的に攣縮し、指が白色→紫色(チアノーゼ)→赤色と変化する現象です。原因不明のものをレイノー病、基礎疾患があるものをレイノー症候群と呼び、**膠原病(特に全身性強皮症)、閉塞性血栓血管炎、振動障害(白ろう病)**などが背景にあります。
治療の要点は、保温と禁煙、寒冷曝露の回避に加え、局所の血流改善です。鍼灸では、手指局所への低周波鍼通電療法により、軸索反射を介したCGRPの遊離や、交感神経活動の調節を通じて血流の改善を図ります。
八邪は、手背、第1から第5指のそれぞれの指の間、みずかきの近位陥凹部、赤白肉際に取る経外奇穴で、左右合わせて8穴あります。まさに手指の局所であり、手指の腫れ、痛み、しびれ、血行障害に用いられます。したがって正答は1です。なお、足の対応する奇穴が八風です。
他の選択肢を確認します。四華は背部にとる灸穴で、虚労や慢性疾患に用いられ、手指の局所ではありません。闌尾は下腿前外側にある経外奇穴で、虫垂炎の圧痛点および治療点として知られます。四神聡は百会の前後左右各1寸にある経外奇穴で、頭痛、めまい、不眠、健忘に用いられます。
低周波鍼通電療法を行う際は、心臓ペースメーカー装着者への使用は避けること、通電経路が心臓を横切らないようにすること、皮膚の状態を確認することなどの安全上の配慮が必要です。
選択肢の確認
1.八邪
正しい。手背の指間にある経外奇穴で、手指局所の血行障害に適します。
2.四華
誤り。背部の灸穴であり、手指の局所ではありません。
3.闌尾
誤り。下腿にある虫垂炎の反応点です。
4.四神聡
誤り。頭頂部にある奇穴で、頭部の症状に用います。
覚えるポイント
- レイノー現象=寒冷や緊張で手指の動脈が攣縮、白から紫、赤へと変化。
- 八邪=手背の指間(手の局所)、八風=足背の趾間。
- 通電療法はペースメーカー装着者には行わない、心臓を横切る通電を避ける。