27PM128第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)

眼の疲労に対して下頭斜筋へ刺鍼する場合、最も適切なのはどれか。

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正解: 2

正答

2

この問題のポイント

目的の筋の直上にある経穴を選ぶ問題です。後頭下筋群の位置と、そこに達する取穴を結びつけます。

解説

下頭斜筋後頭下筋群の一つで、軸椎(第2頸椎)の棘突起から起こり、環椎(第1頸椎)の横突起に停止して、頭部を同側に回旋させます。後頭下筋群には他に、大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋があり、大後頭神経(C2後枝)が近くを走行します。これらの筋の持続的な緊張は、後頭部痛や眼精疲労と関連するとされ、パソコン作業などによる頭頸部の固定姿勢で緊張しやすい部位です。

風池は、前頸部、後頭骨の下方、胸鎖乳突筋と僧帽筋の起始部の間の陥凹部に取ります。この部から刺入すると、浅層から僧帽筋、頭半棘筋を経て、深層に**後頭下筋群(下頭斜筋を含む)**が位置します。したがって下頭斜筋への刺鍼に最も適するのは風池であり、正答は2です。

安全上の注意は特に重要です。風池の深部内側には延髄があり、また椎骨動脈が環椎の横突孔から出て走行しています。そのため、深く内側や上方へ向けて刺入することは避け、対側の眼窩や鼻尖の方向へ、深さを適切に管理して刺入することが求められます。深刺による重篤な事故を防ぐため、部位の把握と刺入方向・深度の管理が不可欠です。

他の選択肢を確認します。玉枕は、後頭部、外後頭隆起上縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸3分にあり、後頭筋の部で、後頭下筋群には達しません。大杼は、上背部、第1胸椎棘突起下縁と同じ高さ、後正中線の外方1寸5分にあり、頸部ではありません。頭維は、頭部、額角髪際の直上0.5寸にあり、側頭筋・前頭筋の部です。

選択肢の確認

1.玉枕
誤り。後頭部の浅層にあり、後頭下筋群には達しません。

2.風池
正しい。深層に後頭下筋群があり、下頭斜筋への刺鍼に適します。

3.大杼
誤り。第1胸椎の高さにあり部位が異なります。

4.頭維
誤り。前頭側頭部にあり、後頭下筋群とは無関係です。

覚えるポイント

  • 後頭下筋群=大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋。近くを大後頭神経が走る。
  • 風池=胸鎖乳突筋と僧帽筋起始部の間の陥凹。深層に後頭下筋群。
  • 風池の深部には延髄と椎骨動脈。深刺と内上方への刺入は避け、刺入方向と深度を管理する。
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