27PM130|第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
局所治療穴として曲池が最も適切なのはどれか。
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正解: 3
正答
3
この問題のポイント
理学検査から病態を特定し、その局所にある経穴を選ぶ問題です。曲池がどこにあるかが出発点になります。
解説
曲池は、肘外側、尺沢と上腕骨外側上顆を結ぶ線の中点、肘を屈曲したときにできる横紋の外端に取る、手の陽明大腸経の合土穴です。位置は上腕骨外側上顆のすぐ近くであり、前腕伸筋群の起始部にあたります。
したがって、曲池が局所治療穴として最も適切なのは、**上腕骨外側上顆炎(いわゆるテニス肘)**です。この疾患は、短橈側手根伸筋を中心とする前腕伸筋群の起始部に、繰り返しの負荷によって微細損傷と疼痛が生じるものです。
チェアテストは、肘を伸展したまま椅子を持ち上げさせ、外側上顆に痛みが出るかをみる検査で、上腕骨外側上顆炎で陽性となります。同様の検査に、トムゼンテスト(抵抗下の手関節背屈)と中指伸展テストがあります。したがって正答は3です。
他の選択肢を確認します。
ティネル徴候は、絞扼部位を叩打して支配領域に放散痛やしびれが出るかをみる所見で、手根管症候群、肘部管症候群などで陽性となります。
ファレンテストは、両手背を合わせて手関節を最大屈曲位に保ち、しびれが増強するかをみる検査で、**手根管症候群(正中神経の絞扼)**を評価します。局所治療穴は手関節掌側の大陵や内関などになります。
フローマン徴候は、母指と示指で紙をつまませたときに、母指内転筋の麻痺のため母指の指節間関節が屈曲する所見で、尺骨神経麻痺を示します。
選択肢の確認
1.ティネル徴候陽性
誤り。神経の絞扼部位を示す所見で、外側上顆とは限りません。
2.ファレンテスト陽性
誤り。手根管症候群を示し、局所は手関節掌側です。
3.チェアテスト陽性
正しい。上腕骨外側上顆炎を示し、曲池が局所治療穴となります。
4.フローマン徴候陽性
誤り。尺骨神経麻痺を示す所見です。
覚えるポイント
- 曲池=肘窩横紋外端、上腕骨外側上顆の近く、伸筋群起始部。
- 外側上顆炎の検査=チェアテスト、トムゼンテスト、中指伸展テスト。
- ファレンテストとティネル徴候=手根管症候群、フローマン徴候=尺骨神経麻痺。