27PM131第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)

切迫性尿失禁に対して体性-内臓反射に基づいた治療穴として最も適切なのはどれか。

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正解: 3

正答

3

この問題のポイント

体性-内臓反射を利用して膀胱の働きを調節する問題です。膀胱を支配する脊髄分節(仙髄)に対応する部位を選びます。

解説

切迫性尿失禁は、急に強い尿意(尿意切迫感)が起こり、我慢できずに漏れてしまうタイプの尿失禁です。過活動膀胱が背景にあり、蓄尿期に排尿筋が不随意に収縮することで生じます。脳血管障害、パーキンソン病、脊髄疾患などが原因となることもあります。

治療の考え方は、排尿筋の過剰な収縮を抑え、蓄尿を助けることです。鍼灸では**体性-内臓反射(体性-自律神経反射)**を利用します。皮膚や筋への刺激が求心性線維を介して脊髄に入り、同じまたは近い脊髄分節から出る自律神経の活動を変化させて内臓機能を調節する仕組みです。

膀胱と尿道を支配する神経の中枢は、骨盤神経(副交感、S2からS4)陰部神経(体性、S2からS4)仙髄にあります。したがって、仙骨部への刺激が最も理にかなっています。

中髎は、仙骨部、第3後仙骨孔に取る足の太陽膀胱経の経穴です。後仙骨孔から刺入すると仙骨神経に近接するため、膀胱機能の調節を目的とした施術によく用いられます。同様に次髎(第2後仙骨孔)も頻用されます。したがって正答は3です。実際、仙骨部への電気刺激(仙骨神経刺激療法)が過活動膀胱の治療として行われていることとも一致します。

他の選択肢を確認します。三焦兪は第1腰椎棘突起下縁の外方1寸5分、志室は第2腰椎棘突起下縁の外方3寸にあり、いずれも腰部で、仙髄の分節とは異なります。中注は下腹部、臍中央の下方1寸、前正中線の外方5分にある足の少陰腎経の経穴で、腹部の局所穴ではありますが、体性-内臓反射を仙髄レベルで利用する目的には中髎が適します。

選択肢の確認

1.三焦兪
誤り。第1腰椎の高さであり、仙髄の分節とは異なります。

2.志室
誤り。第2腰椎の高さの外方3寸にあります。

3.中髎
正しい。第3後仙骨孔にあり、仙髄レベルで膀胱機能を調節できます。

4.中注
誤り。下腹部の腎経の経穴で、仙骨部の刺激ではありません。

覚えるポイント

  • 切迫性尿失禁=過活動膀胱。蓄尿期の排尿筋の不随意収縮による。
  • 膀胱の神経支配=骨盤神経と陰部神経はS2からS4(仙髄)、下腹神経はT11からL2。
  • 仙骨部の**次髎・中髎(第2・第3後仙骨孔)**が体性-内臓反射を利用した治療穴。
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