27PM135第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)

「18歳の男性。昨日雨に濡れ、その夜から悪寒、発熱、後頭部痛が出現した。脈は浮緊、舌は淡紅で薄白苔。咳、痰、鼻水はない。」本症例の病証で最も適切なのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

外感病の初期の弁証を問う症例問題です。悪寒・発熱の関係、脈、汗の有無から証を決めます。

解説

18歳の男性で、昨日雨に濡れ、その夜から悪寒、発熱、後頭部痛が出現し、脈は浮緊、舌は淡紅で薄白苔咳、痰、鼻水はないという経過です。

まず、発症が急で、外的な誘因(雨に濡れる)がはっきりしていること、悪寒と発熱が同時にみられること、脈が浮であることから、外邪が体表(表)を侵した表証と判断できます。

次に邪の性質です。強い悪寒緊脈(引き締まって力のある脈)薄白苔寒邪を示します。緊脈は寒邪による収引性(収縮させる性質)を反映します。後頭部痛と項背部のこわばりも、足の太陽膀胱経に沿った風寒の症状として典型的です。

さらに虚実です。設問には汗の記載がありませんが、脈が浮緊で力があることから、腠理が閉じて汗が出ない実証と考えられます。表証で無汗、脈浮緊であれば表実証有汗で脈浮緩であれば表虚証と区別します。

以上から病証は風寒表実証であり、正答は4です。

他の選択肢を確認します。肺気虚証は、息切れ、自汗、風邪をひきやすい、声に力がない、脈が弱いといった慢性の虚証であり、急性発症の本症例と合いません。手太陰経脈病証は、咳、喘、胸満、缺盆部の痛みなどが中心ですが、本症例には咳や痰がありません。足太陽経脈病証は、頭痛、項背部の強ばりと痛み、腰痛などで、後頭部痛は合致しますが、悪寒発熱を伴う外感の全身症状全体を最もよく説明するのは風寒表実証です。

選択肢の確認

1.肺気虚証
誤り。慢性の虚証であり、急性発症の外感とは異なります。

2.手太陰経脈病証
誤り。咳や喘が中心ですが、本症例には咳も痰もありません。

3.足太陽経脈病証
誤り。後頭部痛は合いますが、悪寒発熱を伴う表証全体を説明する証としては不十分です。

4.風寒表実証
正しい。急性発症、悪寒発熱、後頭部痛、浮緊脈、薄白苔が一致します。

覚えるポイント

  • 表証=急性発症、悪寒と発熱が同時、脈浮
  • 風寒表実証=無汗、脈浮緊、強い悪寒、後頭部痛と項背部のこわばり、薄白苔
  • 風寒表虚証=有汗、脈浮緩、悪風風熱表証=発熱が強く、咽痛、脈浮数、舌尖紅
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