27PM147|第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
体性-自律神経反射を利用して胃痛の治療を行う場合、刺鍼を行うデルマトームで最も適切なのはどれか。
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正解: 2
正答
2
この問題のポイント
内臓とデルマトームの対応を問う問題です。胃を支配する内臓求心性線維がどの脊髄分節に入るかを思い出します。
解説
**体性-自律神経反射(体性-内臓反射)**を利用した治療では、**目的の内臓と同じ脊髄分節に対応する体表(デルマトームや筋分節)**に刺激を加えます。同じ分節に入る求心性の情報が、その分節から出る自律神経の活動を変化させ、内臓機能を調節するためです。
胃の内臓求心性線維と交感神経性の支配は、おおむね第5胸髄から第9胸髄(TH5からTH9)に対応します。したがって、胃痛の治療ではTH5からTH9のデルマトームに相当する部位、すなわち上背部から下部胸椎の高さの背部や、上腹部に刺鍼するのが適切です。正答は2です。
具体的な経穴としては、背部では膈兪(第7胸椎の高さ)、肝兪(第9胸椎の高さ)、胆兪、脾兪、胃兪など、腹部では中脘(胃の募穴)、梁門などが用いられます。また、遠隔部では足三里(四総穴で腹部の疾患を主る)、梁丘(胃経の郄穴で急性の胃痛に)、内関などが併用されます。
他の選択肢を確認すると、TH1からTH4は心臓や肺、上肢に対応し、狭心痛の関連痛が左肩や上肢内側に出るのはこの分節によります。TH11からL1は腎、尿管、大腸下部、子宮などに対応します。L2からL4は下肢や骨盤内臓の一部に対応します。
なお、背部への刺鍼では、胸椎レベルでは深刺による気胸に注意し、刺入方向と深度を管理する必要があります。
選択肢の確認
1.TH1-TH4
誤り。心臓や肺、上肢に対応する分節です。
2.TH5-TH9
正しい。胃に対応する脊髄分節です。
3.TH11-L1
誤り。腎、尿管、子宮などに対応します。
4.L2-L4
誤り。下肢や骨盤内臓の一部に対応します。
覚えるポイント
- 胃=TH5からTH9。心臓=TH1からTH5、腎・尿管=TH10からL2程度。
- 体性-自律神経反射は同じ脊髄分節の体表刺激が有効。
- 胃の治療穴=中脘、胃兪、脾兪、足三里、梁丘。背部の深刺は気胸に注意。