27PM148第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問

過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)

下行性痛覚抑制系において、脊髄後角で痛覚を遮断する物質として最も適切なのはどれか。

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正解: 4

正答

4

この問題のポイント

下行性痛覚抑制系の伝達物質を問う問題です。どの核から、何が出て、どこで働くかを順に整理します。

解説

下行性痛覚抑制系は、脳から脊髄へ向かって痛みの伝達を抑える仕組みです。経路は次のとおりです。

出発点は**中脳の中心灰白質(PAG)**です。ここが活性化されると、下行して2つの経路に分かれます。

第一は延髄の大縫線核(縫線核群)を経由する経路で、脊髄後角にセロトニンを放出します。

第二は橋の青斑核などを経由する経路で、脊髄後角にノルアドレナリンを放出します。

これらの伝達物質が脊髄後角に作用すると、介在ニューロンを介して、あるいは直接に、一次求心性線維からの伝達物質放出を抑え、二次ニューロンの興奮を抑制します。その結果、痛みの信号が上位に伝わりにくくなります。選択肢の中でこの働きに該当するのはノルアドレナリンであり、正答は4です。

なお、**内因性オピオイド(エンケファリン、ベータエンドルフィン)**もこの系に深く関わり、鍼鎮痛の機序として重要です。鍼刺激は、脊髄分節性の抑制(ゲートコントロール)、下行性痛覚抑制系の賦活、内因性オピオイドの遊離など、複数の経路を介して鎮痛をもたらすと考えられています。

他の選択肢を確認します。ドパミンは運動調節や報酬系に関わる伝達物質で、脊髄後角での痛覚遮断の主役ではありません。グルタミン酸興奮性の伝達物質で、痛みの伝達を促進する側です。ロイコトリエンはアラキドン酸代謝産物の一つで、炎症のメディエーターとして働きます。

選択肢の確認

1.ドパミン
誤り。運動調節や報酬系に関わる伝達物質です。

2.グルタミン酸
誤り。興奮性伝達物質で、痛みの伝達を促進します。

3.ロイコトリエン
誤り。炎症に関わるアラキドン酸代謝産物です。

4.ノルアドレナリン
正しい。青斑核由来で脊髄後角において痛覚伝達を抑制します。

覚えるポイント

  • 下行性痛覚抑制系=中脳中心灰白質→大縫線核(セロトニン)と青斑核(ノルアドレナリン)→脊髄後角
  • 内因性オピオイドも関与。鍼鎮痛の主要な機序の一つ。
  • グルタミン酸は興奮性で痛みを伝える側。
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