27PM151|第27回 はり師・きゅう師国家試験 過去問
過去問題(未分類)第27回午後(科目未分類)
灸法で施灸部の組織を破壊しないのはどれか。
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正解: 4
正答
4
この問題のポイント
有痕灸と無痕灸を区別する問題です。施灸部に組織の破壊(化膿や瘢痕)を残すかどうかが分類の基準です。
解説
灸法は、**有痕灸(灸痕を残すもの)と無痕灸(灸痕を残さないもの)**に大別されます。
有痕灸は、皮膚に直接艾炷を置いて燃やし切るため、組織が破壊されて水疱や痂皮を生じ、瘢痕を残します。代表は次のとおりです。
透熱灸は、米粒大から半米粒大の艾炷を直接皮膚に置いて燃やし切る、最も一般的な有痕灸です。
焦灼灸は、いぼ、うおのめ、たこなどの組織を焼き切る目的で行うもので、組織の破壊を積極的に利用します。
打膿灸は、大きな艾炷で強い灸を行い、そのあとに膏薬を貼って意図的に化膿させる方法で、強い組織破壊を伴います。
一方、無痕灸は、皮膚に直接火が触れないか、熱刺激を穏やかにすることで、組織の破壊を残さない方法です。知熱灸、隔物灸(塩灸、味噌灸、ニンニク灸、ショウガ灸など)、温灸(棒灸、温筒灸、箱灸)、灸頭鍼、そして**押灸(温めた器具などを皮膚に押し当てる温熱刺激)**が含まれます。
したがって、組織を破壊しないのは押灸であり、正答は4です。
有痕灸を行う際は、熱傷、化膿、瘢痕の形成について事前に十分説明し、同意を得ることが不可欠です。また、知覚が低下している部位(糖尿病性神経障害など)や血流障害のある部位では熱傷に気づきにくく、重篤化しやすいため、特に慎重な配慮が必要です。
選択肢の確認
1.打膿灸
誤り。意図的に化膿させる有痕灸です。
2.焦灼灸
誤り。いぼなどの組織を焼き切る有痕灸です。
3.透熱灸
誤り。艾炷を直接燃やし切る代表的な有痕灸です。
4.押灸
正しい。温熱刺激を与える無痕灸で、組織を破壊しません。
覚えるポイント
- 有痕灸=透熱灸、焦灼灸、打膿灸。組織破壊と瘢痕を伴う。
- 無痕灸=知熱灸、隔物灸、温灸、灸頭鍼、押灸。
- 有痕灸は事前の説明と同意が必須。知覚低下や血流障害の部位は熱傷に注意。